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2017年9月12日 フジイコーポレーション株式会社様訪問 感想文

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(20代、女性、学生)

 9月12日に訪問させていただいた「フジイコーポレーション」さんは、「仕事場環境の面から社員を大切にしている」会社、という印象を受けた。というのは、工場内の見学や藤井社長のお話から、働いておられる社員の方々の安全やモチベーションを大切にしておられるのだな、と感じたからだ。
 まず、工場内の安全管理の工夫について。工場内は段差がなく、製品をつくるための機械などの配線も頭上に上げられ一切床にひっかかりがなかった。これは、フジイコーポレーションが行っている高齢者雇用に関わってくる。フジイコーポレーションでは、希望者は全員70歳まで働くことができるのだが、そのために、部品を入れる台車にはすべて車輪が付けられており、持ち運ぶより小さい力でも部品を移動させることができるように工夫されている。この台車を、工場内を自在に移動させるために、また社員自身が躓くなどの危険がないように、床には障害がないようになっている。また、製品のネジを止める電動ドライバーも、小さい力で持ち上げられるように、頭上に通されたパイプに紐を掛け、一方に電動ドライバーを、もう一方に同じぐらいの重さの砂を入れたペットボトルを括り付けてある。砂入りのペットボトルがおもり代わりになっているのは、万が一、紐が切れて落ちてきたとしても、身体に当たった時の衝撃が小さくて済むようにとのことだ。さらに、重さなどで紐が切れてしまうことがないように、強度の強い、カツオの一本釣りに使われる紐を使用しておられるそうだ。ほかにも、フォークリフトなどの資格が必要なものは、「資格が要る=過去に何か危険なことがあった」という考え方から、フジイコーポレーションでは一切使わない、資格レスが採用されている。
 次に、社員のモチベーションを上げるための取り組みについて。フジイコーポレーションでは、会社ではなく、個人の大臣表彰への社内チャレンジを支援しており、社員の約15%が受賞経験があるそうだ。また、TOOL JAPANという、世界中から建築・大工・整備・園芸に関する道具や工具、作業用品が集まるイベントに、企画から展示のスタッフまで女性のみで参加されたこともあるそうだ。先述した工場内の工夫についても、他の会社で行われているアイデアをもって帰ってこられるのは社長である藤井氏だが、それを改良し、工場内で使えるように工夫するのは社員の方々だそうだ。
 加えて、フジイコーポレーションはハンディキャップのある人々の雇用にも積極的である。ハンディキャップを「障害」ではなく「個性」ととらえ、適した仕事を切り出したり、経済的に自立するための支援として、健常者と同じ最低賃金は少なくとも支払ったりといったことをされている。
 このように、フジイコーポレーションでは、様々な社員が働きやすいような環境づくりをされているが、これは会社や藤井氏の境遇や考え方によるものが大きいのかもしれない。日々変化する今日の社会・市場において、150年続いてきた会社を守り、次の代へつなげるというのは簡単なことではないと思う。そんななか、「経営理念は本当に必要なのか」という疑問をもたれるほどに、藤井氏とフジイコーポレーションの中で軸が絶対的なものでぶれず、社員にしっかり会社の軸や方針が浸透している、というのは大きな強みとなっているのだろう。近隣に大手企業が存在するなかで、現在も存続することができているのは、中小企業だからこそできる、社員一人一人を大切にする経営が成り立っているからだと思う。
 藤井氏のお話の中で、自分が外に出ている間に社員が何か工夫をしていて、帰ってきたときにそれに気づいて褒めると嬉しそうな顔をする、というエピソードがあった。私のバイト先でも「褒める指導」が推奨されているのだが、やったことがたとえ完璧でなくても、何か良いことを見つけて褒めることで、その人の中で「できた」という自信になり、それがモチベーションの向上につながるのである。実際、私も褒めたり褒められたりするのだが、あれこれダメなことを言われるよりもやる気が出て、次はもっとこうしてみようという想いになる。
 今回の訪問で、中小企業に対する考え方が少し変化した。就職したい会社を探す際に、今までは大手企業ばかり見ていたのだが、若い間から自分の力を試すことができる機会があまり与えられないという話を聞き、どうしようか悩んでいた。しかし、フジイコーポレーションを訪問させていただき、藤井氏の話を伺う中で、やはり、様々なことに挑戦できるのは中小企業の方が可能性は高く、また、社長などの会社の方針を決める人と直に会話できる可能性も高いのだな、と感じた。外聞には、会社の名前というのもある程度重要にはなってくるのかもしれないが、実際にそこで働くのはそれで評価する他人ではなく自分であるのだから、自分が働いてやりがいを感じられるところに就職したいと思う。そのうえで、フジイコーポレーションの訪問は非常に参考になるものだった。


(40代、男性、会社経営者)

■全体の感想
入り口にポールがあり矢印の看板に何か書いてあった。なんだろうと思っていました。
社長の報告でようやくその謎が解けました。海外取引のあるお客様だということ。これは当社も取り入れたいと思います。150年の歴史ある会社を見学できとても貴重な体験をありがとうございました。お忙しい中、社長自らご報告していただき心から感謝いたします。気さくに私の質問にも答えていただき本当にありがとうございました。
■工場見学
工場に入る際に手洗いと身だしなみチェックを行うところは、正直ビックリしました。当社も以前、電子部品事業をしておりましたが、ここまで徹底した管理はしておりませんでした。身だしなみを整えることで、きっちりした作業が行える。大切なことを学びました。工場に入り行き届いた5S管理。受け入れから製品化までの工場内導線。台車の高さ制限やキャスター整備。工場の耐震対策。作業を効率よく進めるための工夫。どれを見ても参考になるものばかりでした。ありがとうございました。
■社長のご報告から
150年も続く企業の社長さんから貴重な体験報告を聞くことができとてもうれしく思います。十日町で伺ったきものブレインさんの社長もでしたが、とても謙虚な姿勢に器の大きさを感じました。またざっくばらんに障害者雇用についての問題点も話していただきさらには経営理念についての疑問点など逆に質問される姿勢などは、今後の私の人生において必要な姿勢と学ばせていただきました。150年続いた理由の中で運が良い→膨大な努力の中のたった1つの偶然というお言葉。身が引き締まる想いでございます。
成長や拡大ばかりに目が行きがちで、その裏側には壮絶な努力があることをあらためて実感いたしました。努力の結果、成果はあとから出てきます。なんかガツガツしていた自分が情けなくなりました。なぜ経営理念が必要なの?という投げかけ。私も同じようことで悩んでいました。ですので、個別に少しだけ相談させていただきました。こんな若輩者の私に丁寧にそして親切に返信してくださいまして心から感謝申し上げます。その中から定説を疑い、その事に縛られている自分を見つめ直す。理念の共有をすることで思い込み思考停止状態に陥ってしまわないか。という2つのお言葉。肝に命じて邁進して参ります。九州の販売店にいらした際は、宮崎までお越しください。お待ちしております。



(50代、女性、経営者)

今回の訪問地は新潟県。
東北の地、首都圏から離れている、雪深く冬が長いなど、地方都市として何かと課題に挑みながらの会社経営なのでは、と思いながらの新潟訪問だった。しかし、どの会社も、その土地の持っているいい物を見い出し、大切にし、そして最大限にいいものにして発信しようという使命を持ち、地元に根差し活動している会社だった。

=フジイコーポレーション株式会社=
150年も続く会社の代表でありながら、藤井社長の柔らかな物腰と大変謙虚な姿勢に感動し、地元・先代・歴史・人・もの・出来事など、全てに愛と感謝を持っておられるのを感じた。
新しく取り組むことと守るべきこと、その判断軸が、頭ではなく心にしっかりと刻まれているのだろう。これが何代にもわたって出来上がった企業風土でありフジイコーポレーションが継続してきた理由なのだと思った。
先ずは“人”。取引先に対しては、「お世話になったところに足を向けて眠れない、結局全部の方向に足を向けて眠れなくなる」という先代の言葉を笑い話のようにされたが、その考え方は、取引は古い付き合いや地元企業を優先するという行動として、時代に振り回されそうになる時も、大切なものを大切にする経営に繋がっている。
社員に関しては、70歳までは希望者は全員雇用する終身雇用、大臣表彰へのチャレンジにより多くの社員に評価される経験をしてもらう、ニート対策として資格の要らない仕事を任せる、「障害」を「個性」と捉え適した仕事を作り出すなどの実践は、「人を選ぶのではなく、選んだ人をどう使うかである」という言葉に表れていた。女性の活躍にも取り組み、展示会出展を女性だけで運営する機会を与え、その際の新しい成果を柔軟に評価しておられる。「女性に来てもらうために、社屋をきれいにした」などの発言もあり、これからの時代に向けて女性雇用のための、心と環境の整備が整っていると感じた。
また、地域のキャリア教育として行っている工場見学や親子の職業体験では、子供たちが本物のねじを締めるという実際の体験をさせることによって、職業として、また地元のものづくりへの理解の機会を作っている。
製品・技術に関しては、工場内は整理整頓や清掃が行き届き、随所に安全や効率化のための多くの工夫がなされている中で、効率よく考えられたラインで機械と手作業により製造が進んでいた。「アイディアはよそから拾ってくる」とのことだったが、働く人たちの雰囲気から、決してやらされているのではなく、職場環境が改善されながら自社も自分も成長しているという実感があるように思えた。事業展開も、奇をてらった海外進出ではなく、必要なところに必要なものを届ける、という自然なスタンスでの展開をしておられる。
長年の間行ってきたことを真摯に引き継いできた上に、その時その時で改善を重ねながら今のような、隅々まで配慮と想いの血液が行き届いている職場が作られているのだろう。
藤井社長は、理念の必要性に確信を持てない部分もあるとのことだったが、150年続いた理由を尋ねた時、*運がいい。膨大な努力の中のたったひとつの偶然である
*経営者は命はかけても社運はかけない
*家族主義、労使協調と終身雇用
などが挙がった。これこそが、藤井社長に意識下に引き継がれた理念が、現場で実際に浸透し伝わっている理想の状態であるのでは、との話になった。そして、「新潟は恵まれているから!」との何度かの発言に、150年間地元に根差した企業の真の想いを感じた。

地方では、地域活性化に目を向ける時、とかく「ここには何もないから」「〇○がないから」などと口にしがちだが、3社とも「新潟には〇○がある!」との思いで、それぞれが着目した物を軸にそれぞれ事業を進めていて、どれもがまさしくこの土地で生まれた会社だと感じた。
また、現状や将来の事業の進め方に、業界と社長の個性の違いがそれぞれに感じられて興味深く会社訪問を終えた。


(60代、男性、専門家)
●はじめに
  新潟と言えばコシヒカリなど有数な農業県というのは分かったが農機具メーカーにフジイという会社があるとは知らなかった。しかし、事前のホームページの沿革を見て父が利用していた1956年テイラー(牽引型耕耘機)の製造発売していた会社であるということで60年前の歴史の走馬灯がよみがえり感動を覚えました。ヤンマーや井関農機がある中、農機具では中小企業である当社がどのような経営哲学やシステムで運営管理されているのか興味深かった。

■工場見学での説明のポイント
1. 手洗い:品質への心構え、気持ちの整理、健康の配慮と確認するという。
2. マテハンエリア:高さを制限140cm、高齢の女性も働いている。購買部品すべてキャスター付きの台車にのっている。
3. 建物;テニスコート11面、コンクリ強度21N、床3層構造という。溶接工程;フォークシステムVer2、セット台に部品を装着しプログラムの入ったボックスを設置して無人溶接するという当にインダストリー4.0では。
4. 溶接;紛体で環境配慮。再利用システムで茶色の用具として環境配慮。組み立て混合生産システム、工具はからくり(PETの重りを反対に取り付けることで軽く工具を引ける)、部品入れもスーパーのショッピングカート利用、空中360℃工具置きを利用。

■藤井社長の説明と質疑
1. 人財確保については、中小企業は選べない。入った人をどう生かすか。まさにダイバーシティ経営が必要。女性などもなかなか入ってくれないので10年前工場・本社を新しくした。でも自然体とのこと。
2. 加工技術の導入方法として、画期的な技術は改善活動からは出てこない。外部から見習って導入することが多い。オフラインにある社長が見つけてくる。
3. 障害者の人、特に精神の人の処遇は、仕事についてはオフラインでできるように切り出してやってもらう。賃金は最賃を守っている。よその会社は賃金の安さで雇用しているように思う。
4. アイデアは会社の外からもってくる。からくりなどアイシンからで切れない糸はかつお漁の糸と教えてもらった。
5. 長寿企業としての悩みとか秘訣として「命かけても社運はかけるな!」が社訓。①運がいいこと(出合い) ②撤退がうまい ③厳しい時には動かない(内部留保) ④逃げる勇気 ⑤家族主義(労使協調、終身雇用 ⑥先代の教え「兄弟仲良くし家運繁栄する」⑦最後は諦めない ⑧Do Your Best など大切にしている。
6. 部品の在庫管理方法は、以前は購買担当者が供給者と交渉でやっていた時は過剰在庫で廃棄が大量に出た時があった。現在はシステムでやっているので1品も出ない。システムに変更するとき反対した社員がいた。信じている神様が違うということが分かった。やってみてだめだったら又考えことが肝要だ。
7. 経営理念としては以下であるが何故必要なのか疑問に思っている。
‘①モノづくりに徹して良い自社商品で世界中のニーズを満たす‘②ユーザー、取引先(販売先、仕入れ先)、社員、株主、地域が共に幸せになる‘③『モノづくり』に徹して品格と地力を備えた会社、事業、社員になる。‘④自主独立;孤高と痩せ我慢で大手企業の系列には入らない‘⑤家族主義;安定した良い労使関係、適正な労働分配率、コモンセンスを共有する。社員の終身雇用。

●感想とまとめ
1. 製造・加工組み立て現場は大きな建屋で部品の置き方(高さ140cm以下)やキャスター付きの台車、そして「からくり」「買い物カート」あらゆるところに工夫があふれていた。社長がオフラインで外部からのアイデアを従業員がやり遂げるという当に現場が道場なのだと実感できました。
2. 大手農機具メーカーとの差別化戦略、グローバルニッチ商品を南極から北極圏までという国際的中小企業、しかも大手の系列には入らないという独立型経営は、全国のモノづくり中小企業の見本となるものと確信をもちました。
3. 創業152年という長寿企業の秘訣は①運がいいこと(出合い) ②撤退がうまい ③厳しい時には動かない(内部留保) ④逃げる勇気 ⑤家族主義(労使協調、終身雇用 ⑥先代の教え「兄弟仲良くし家運繁栄する」⑦最後は諦めない ⑧Do Your Best などとのこと。一番に運があるということに驚きました。諦めないことが運につながるのではと思いました。
4. 社長の経営理念は何故という疑問に驚きましたが、実質的に長寿企業の秘訣にすべて語られているのではと思いました。ユーモアあふれる人格と厳しい会社の未来への責任感(命のかけ方)にリーダーシップを感じました。(やさしくもたくましいリーダーシップ)
農業機械や除雪機など画期的なニッチ商品を開発され世界で問題解決に役立ちが多くなることを期待しております。

藤井社長はじめ社員の皆様の熱心なご説明とご案内ほんとにありがとうございました。


(20代、男性、学生)
 
フジイコーポレーションを見学させていただいて、多くの事を学ばせていただきましたが、その中でも特に社長の従業員の捉え方はとても印象的でした。藤井社長は従業員を人材の優秀さで差別せず、女性や障がい者も多様な人材として捉え、どう活かすかを考えることが重要と述べられていました。その点が、これから就職活動を行うことになる私には衝撃的でした。大手をはじめとした一般企業では、志望者の中から企業に見合った優秀な人材をふるい分けしているのに対して、フジイコーポレーションではそのようなことも、リクルートもしないと仰っていました。今いる人材をどのように活かすかを考えることで、現在のような安全な工場作り、働きやすい仕組み作りが生まれていました。安全な工場作りといった点では、台車の高さを制限することで、工場全体を見渡すことができるようにすることがありました。働きやすい仕組み作りという点では、滑車を用いたからくり、熟練技術や資格をなくしたこと、管理者を置かないことがありました。そのような仕組み作りの背景から得た学びは今後のリーダーシップや管理者行動の研究に役立てていきたいと思います。
これまで述べたような人の捉え方や、働きやすく、安全な仕組み作りは、藤井社長の人を大切にする想いから生まれたことが今回の企業訪問を通して感じました。その中でもお話や工場見学から、社長は地域の人、取引先、従業員といった、企業に関わる全ての人のご縁を大切にしていると感じました。
地域の人のご縁を大切にしているという点では、機械事業で扱う部品は、県内で購入不可能なものを除くと94%が県内の企業からの仕入れを占めています。また、地域の障がい者の雇用、キャリア教育なども行っていることから、フジイコーポレーションが産業、労働、教育の他方な側面で地域貢献をしていることが分かりました。私は企業の社会貢献は、利益を出す営みとは別のため、企業にとってはあまり重要視されていない印象がありました。しかし、フジイコーポレーションのお話をお聞きし、また、工場や事務所内に飾られていた、地域の幼・保育園の感謝状を見ると、地域貢献で繋がったご縁というものすらも大切にされている会社であることが伝わってきました。
取引先という点では、前に述べた地域の企業からできるだけ部品を揃えるという点もそうですが、敷地内に置かれていた取引先企業の本社の方向を示している看板が特に印象的でした。最初にあの看板を見たときは、あれが一体何を示しているのか全く分かりませんでした。しかし、話をお聞きした時は、看板を置くことで営業の人だけが取引先を意識するのではなく、企業全体として取引先を意識した業務を行っていることが伝わり、フジイコーポレーションの取引先企業を大切にする経営の細やかな工夫を知ることが出来ました。
また、従業員という点では、人のご縁を大切にされているからこそ、親密に関わっていく従業員には特に関係性を大切にしていることが伝わってきました。印象的な言葉が、障がいを持った従業員に対して、社長自らが仰っていた「障害ではなく個性」という言葉で、一人一人の特徴を個性として、従業員を1個人として捉えていました。障がい者の雇用のきっかけとしては、障がい者の方々に自製品をどう使ってもらえるかということが挙げられていましたが、そこから雇用した障がい者の経済的自立を支援するまで、企業が面倒を見ることからフジイコーポレーションの人のご縁を大切にする経営が伺えました。また、障がい者の方だけに力を入れているのではなく、それは従業員全体にまで及んでいて、一般社員の豊かさも経済活動を通して育んでいこうとしていました。経済活動を通した従業員の豊かさの追求ということは、具体的なイメージを持つことが出来なかったため、そこをお伺いする時間がなかったことは残念でした。
また、フジイコーポレーションは150年続く長寿企業であることから、その特徴のお話を聞かせていただいたことは、長寿企業についてはこれまで勉強をしてこなかったので、勉強になりました。挙げられた特徴として、運がいい、事業撤退が早い、経営環境が厳しい時には動かない、労使協調と終身雇用による家族主義、最後まで諦めず全力をつくすことがありますが、その中でも私が注目した点は事業撤退の早さです。私は大学の講義で製品は導入期、成長期、成熟期、衰退期といった製品ライフサイクルをたどると学習しました。その理論では、衰退期に至った事業は、競合が撤退をするのを待って市場を独占するか、撤退するかを選択します。しかし、フジイコーポレーションが150年も事業を継続された特徴の1つには事業撤退の早さがあげられていたため、この論に疑問を持ちました。まだ事例がフジイコーポレーションしか知らないため、理論の正当性を検証することはできませんが、既存の理論が絶対に正しいとは限らないことを学ぶことができたので、この学びは今後の勉強や研究に活かしていきたいと思います。
従業員の働きやすい環境や仕組み作りは、人を大切にする経営から生まれたという点、従業員の経済活動を通した豊かさを追求する点から、従業員のワークライフバランスを良い状態に保つ事例として学習することが出来ました。これも大学で学んでいる人的資源管理の実際の事例として、具体的なイメージを持つことが出来たので、これからの学問に活かすことが出来そうです。
以上のように、フジイコーポレーションの企業訪問を通して、多くの学びを得ることが出来ました。その中でも、利害関係者全てを大切にする経営は学んだことがなかったので、とても勉強になりました。藤井社長はその全ての利害関係者のために、日ごろから学び、利害関係者について熟考していました。フジイコーポレーションのような経営者と従業員の関係性は今後、仕事などで組織に所属する際に活用していきたいと思いました。また、これから就職活動をするに当たって、利害関係者を大切にするいい会社を見分けるために、インターンシップで企業を訪問する際は、壁にかかっている賞状等だけでなく、利害関係者を大切にしている工夫が見られないかという点にも着目して会社内を見学するよう、これからの就職活動に臨んでいきたいと思いました。
この度はご多忙にもかかわらず、企業を訪問させていただきありがとうございました。企業訪問を通して良い学びが得られたこととても感謝しています。


(50代、女性、会社員)                                                          

藤井社長
この度は、お忙しい中ご対応頂きまして、本当にありがとうございました。

ブシイコーポレーションさまの訪問をとても楽しみにしていました。工場を見学させて頂き、様々な工夫や在り方に触れ、本当に感動致しました。特に部品在庫に対する考え方は、「信じている神様が違う」という言葉に凝縮されていて、とても納得できるものがありました。
それが元で退職する社員も出たにも関わらず、十分な話合いをもってもダメな時には、必要だと決めたことをやり抜く姿勢にもとても感動しました。

企業理念について、お伝えしたいと思います。
まずは、「企業理念は利益確保のためのツールではない」という根本があります。
ではなぜ企業理念が重要視されているのでしょうか。
企業理念は、その会社としての「どう在りたいのか」という宣言であり、経営哲学を明文化したものとも言えます。
様々な企業理念があり、「~で貢献する」という言葉で締めくくられているものも多いです。
会社の存在意義を論じていなければ、企業理念にあらず、という考え方もあります。
昔の家訓では、「~すべからず」という、絶対に「してはならないこと」を明文化しているところもあります。
企業理念に対するいろいろな考え方がありますが、下記に分類できます。

企業理念 → ある → 浸透していて重視している → 経営がうまくいっている ①
                                  →経営がうまくいっていない ②
             → 特に重視していない → 経営がうまくいっている ③
                             → 経営がうまくいっていない ④
       → ない → 経営がうまくいっている ⑤
             → 経営がうまくいっていない ⑥

① は、企業理念を有効に使用している会社です。
② は、企業理念を作ったものの、他社のマネであったり、経営者の想いや考え方を深くまで考えていないことが多いです。また、社内に浸透していない場合もあります。
③ は、フジイコーポレーションさまの事例です。家訓が社長ご自身に浸み込んでおり、それを事あるごとに社員さんに伝えているため、社風が醸成され、企業理念を必要としないのです。
④ は、②の理由と同じです。重視していないので、浸透もしないし、役立ってもいません。
⑤ は、創業してから短い会社によく見られます。理念をもって創業する会社もありますが、世の中の困りごとに対応するのが先になって、理念にたどり着いていない会社です。
また、③と同じように社風として醸成されているため、企業理念はないけれども、あるのと同じという場合もあります。
⑥ は、「なんのためにこの会社があるのか」ということが揺らいでいる会社です。創業理念を忘れ、利益重視に走った会社に見られます。世の中の損得を追うので、経済的変動によりあっさりと倒産してしまう危険が最も高いです。

このように、企業理念の有無に違いはありますが、必要性という観点からは、まだ説明が不十分なので、もっと掘り下げていきたいと思います。

企業活動は、社内も社外も信頼関係の有無が重要になります。社内でもお互いの信頼関係がなければ個人の持つ力は十分に発揮されませんし、お互いの向きがバラバラになるので、会社としての方向性も乱れてしまいます。
社外に対して信頼関係がなければ、仕入価格の上昇や、売上の減少という利益に直結する部分が影響を受けます。

この信頼関係を醸成するのに、企業理念が必要なのです。
この会社がなんのために存在するのか、どう社会に貢献しているのか、ということを明確にすることで、社員は会社に対して、またそこに働く自分に対して誇りをもつことができます。
今の仕事に対する意義であり、自分の存在価値にまで発展し、成長意欲にもつながります。

お客様に対しては、安心感や期待感を与えます。世界中で自社でしか製造できないものであればまだしも、ほとんどの製品には比較する余地があります。その時に自社が選ばれる観点の一つとして企業理念があり、企業理念への関心はどんどん高まってきています。

企業理念があると、自分の仕事がどのように役立っているのかを認識できるのに加え、これから目指すべき方向や、してはならないこと、しなくてはならないことが自ずと絞り込まれてきます。そのため、経営における様々な誘惑に思考を乱されることが少なくなります。

更に言えば、絶対にしてはならないことを明確にすることで、危機管理に役立つ他、間違ってコトが起きてしまった場合でも、どうするべきかが明確になります。例として、ジョンソン&ジョンソンのタイレノール事件への対応が有名です。何をすべき会社なのかが明確になっていたことで、躊躇することなく全製品を回収する決断を早々にとることができ、結果として、お客様からの信頼を増幅させることができました。
会社の継承に対しては、もっと重要な役割を果たします。藤井社長のお言葉にも、「何かあったら、息子が自分の言葉を思い出してくれればいい」とありましたが、人は忘れてしまう生き物です。
もっとも大切にしなければならないことと、その次にくることが、受け止める側によって変わってしまうことも起こります。社長の想い、会社の存在意義はきちんと明文化しておくことで、継承する側も、継承される側も間違うことがなく安心して任せることができるのです。

どれだけの想いをこめて明文化し、口が酸っぱくなるほど言い聞かせても、自分には自分のやり方、考え方があるとして、ズレていってしまうのも会社継承の難しいところになります。
フジイコーポレーションさまは、150年、5代の長きにわたり、その継承がうまく行われてきたことは、本当に素晴らしいことであり、簡単なことではないことを成し遂げてきたという凄さがあると思います。
質疑応答の場で、今後の海外展開に伴い、簡単にした企業理念を英文化して揚げておくことの重要性が示唆されましたが、継承においても「やっておいた方がよいこと」としてお伝えしたいと思います。

また、フジイコーポレーションさまの創業理念について、「なんなのだろうか・・」という発言がありましたが、傍目から見ると「地域の問題解決のための機械製造」だと思いました。
人力稲扱機から、現在の除雪機、草刈機、高所作業機に至るまで、この理念が活きていると思いました。それを応用できる地域に展開しているだけであり、根底にはこの新潟県に対する想いがあるのだと感じました。

ご縁に感謝いたします。
フジイコーポレーションさまのますますのご発展と、藤井社長をはじめ、皆さまのご健勝をお祈りしております。


(60代、女性、NPO代表)     

150年の歴史があり、様々な賞も受賞されている会社ということで、ここまで継続し、発展するためには、どのような困難を乗り越え、工夫をされてきたのか、とても興味を持って見学にうかがいました。最初に女性の社員から説明をいただきました。同じ女性として、女性が活躍されていることをうれしく思いました。

<工場内の見学>
入口で、仕事に入る前にみなさん手を洗うということです。これから仕事をする上での気持ちを整えるためということですが、社員の精神面でのフォローとして、細かい配慮がされていると思いました。
工場内は、ゴミひとつなく、5Sが徹底されていて、すっきりとした空間が広がっていました。特に、安全に配慮されており、地震で上の物が落ちてこない工夫や配線もすべて上にあり、床はフラットになっていて、障害物もなく、部品を入れているカートの移動もスムーズにできるようになっています。すべての台車にはキャスターが付けてあり、誰でも簡単に力を使わなくても移動できるようになっていました。また安全確保のため、目線の高さが140cmを超えないように、見通しもよくしてありました。
静電気の利用など、人体や環境への配慮もされていて、細かな気遣いがあると感じました。ペットボトルに砂を入れて、軽い力で工具の上げ下げができる工夫、作業台が360°回転するなど仕事がやりやすい工夫がたくさんありました。
床も安全のため、丈夫につくってあり、地震のときの液状化対策として、Vの切れ目が入っていることにびっくりしました。
個数なども記録し、無駄な歩行がないようにしているとのこと。生産方式も従来のやり方ではなく、どの機械でも溶接ができるなど、受注変動に対応でき、無駄なく、仕事がやりやすいよう工夫がされていました。安全や効率を考えた独自の自動溶接システム(ロボット)など、至る所に様々な工夫があり、常に研究を積み重ねてこられた結果だと感心しました。また出来上がった製品の検査は営業がやるとのこと。お客様目線で行うとの理由をうかがい、なるほどと思いました。
いい仕事をするには、効率を考え、無駄がないような環境をつくること、お客様目線で考えることが重要なのだということがよく理解できました。

その後、藤井社長からのお話をうかがいました。
地域貢献の意識がとても高く、地元を大切にされている方だと思いました。
また自然体でユーモアもあり、謙虚で正直な方という印象ですが、その反面、秘めた闘志や強さも持っていらっしゃる方と感じました。意見がどうしても合わず、辞めて行かれた方もいるというお話もありましたが、社長として多くの方と接する中で、価値観の違うのは当たり前と柔軟な考え方で対応をされていて、人を引っ張っていく立場の方としての在り方、姿勢がとても勉強になりました。

<購入について>
地元から、お金を取るのではなく、お金を落とすという考え方で、使う部品のほとんどは、長年、取り引きしてきた会社から購入しています。一緒に時代の波を乗り越えて苦労してきた仲間は、いざという時には助け合うことができます。大手の電気店から安く購入できるものもあるかもしれませんが、安易にそこで買うのではなく、調達できる部品は地域で購入するという強い信念を持って、地域との絆を大切にされています。
以前と変わったことは、必要なものだけ買い、在庫を置かないことを徹底されています。

<雇用への取り組み>
終身雇用と高齢者雇用の取組として、希望者には全員70歳まで再雇用しています。
また、大臣表彰へのチャレンジも行っており、15%の社員が受賞しているとのこと、これも仕事への意識を高めていく素晴らしい取り組みです。
精神障害者も積極的に雇用しています。「障害」ではなく「個性」として、本人も会社も無理せず、ゆっくりできる工夫や仕事を切り出しています。その人に適した仕事を与えることや、安い賃金ではなく、経済的自立ができるように、また社員と同じ仕事ができ、生産性を上げるにはどうすればいいかなど、会議をして考え、工夫しています。
会社によっては、法定雇用率のためだけに障害者を雇用し、その方の適正を考えるのではなく、単純作業だけをやらせ、安い賃金で雇っているところもあります。つまり、一人の人間としての扱いをしてない会社も多いですが、藤井社長は、同じ人間として、その方が自立できるようにという考え方で雇用されています。それは、障害者にとっても仕事をすることに生きがいも感じられますし、素晴らしい取り組みだと思います。
もっと雇用したいが、人が集まらないというお話がありましたが、障害者雇用において、法定雇用率だけは上がっていき、制度は整ってきていますが、現実はまだまだ雇用が進んでいないという印象を私も強く持っています。先日埼玉県の障害者雇用サポートセンターが開催した講演会に参加してきましたが、慶応大学の中島教授のお話は納得できるものでした。精神の方の就労が進んでいないことを強調されていました。精神障害者の失業者は9万人いますが、この数字はハローワークで仕事を探している人の数であり、職探しもしていない精神障害者は150万人いるということです。また雇用納付金制度は、大企業に行くばかりで、中小企業が2%の雇用率が達成できないで支払う罰則金を
集めて、それが大企業に行っているという現状であり、それでいいのかと言われていました。先日藤井社長がおっしゃっていたこと、まさにその通りの現状が起こっているというお話でした。このような状況を改善していかなくてはなりません。私も今後どうしたらいいかを真剣に考えて、活動していきたいと思います。

<ニート対策>
資格がない二ートの方でも仕事ができるよう「資格のいらない工場」を目指しています。
フォークリフトの替わりに、誰もが簡単に運べる台車や、熟練がいらない粉体塗装の設備など、結果的に安全性や効率性もよくなるような工夫をされています。
資格がなければできないというのではなく、なければできるよう考えていくという姿勢が、やはり人を大切にするという強い気持ちがあるからこそできるものと思います。

<地域のキャリア教育>
親子就労体験を実施しています。本物のネジを締めてもらい、仕事をした対価として給料(仮通貨)が子ども銀行から支給されます。その通貨で、売店でお弁当やお菓子が買えるという、子どもにとっては、本物の仕事をして賃金を得るという体験ができることは、仕事への興味も湧き、貴重な体験の場だと思います。
高所作業機に乗るなど体験見学も行っていて、見学者が3000人にもなっています。その中には、次の年もまた来たいと小学生からの要望もあったとのこと、その子が10年後位に、この会社に入社してくれたらいいなと藤井社長はお話されましたが、地元の子どもが成長して社員に応募してくれたら、地域に根差した会社としては、とてもうれしいことだと思いました。見学や体験に来た子どもたちの感想が、壁に張り出されてあり、未来を担う地域の子どもたちを大切にしている姿勢がありました。子ども時代の体験は、その子にとっても貴重な体験ですし、人生を変えるような体験になる可能性もあります。親子の絆も深められるこのような体験を継続されていることは、教育を仕事としている私としても、大変にうれしいものです。

<社長としての取り組み>
「社長は元気で留守がいい」と笑いを交えてのお話でしたが、社長さんが他社に見学に行き、いいところを取り入れているということです。ただ真似をするのではなく、持ち帰ったものを自社で使いやすいように社員さんにさらに改善してもらうということで、社員を育てている姿勢が素晴らしいと思いました。教えることは簡単ですが、その先の社員が育つのを待つことは、忍耐がいると思います。社長がやりたいという思いがあり、社員にやってもらうことで、社員の方たちも、いろいろと考えることにより、自分が納得できるものをつくることができます。また、自分が考えたということで、仕事に貢献しているという誇りも持てると思います。
「社長が言いだしたら、きかないと思わせる」「諦めさせ、決意させる」「労いをして、否定はしない」「社長言う人、社員考える人」など社長哲学をしっかりと持って行動されており、その結果、社員が成長し、社長さんもそれが理解できるようになったとのこと。また「100%を求めるのではなく、70%できればよしとする」という柔軟な考え方や「やろうと覚悟できるとできるようになってくる」というお話に、社長さんのブレない覚悟と強い信念を感じ、勇気をいただきました。

<150年続いた理由>
様々なご苦労があったと思いますが、「運がよい、膨大な努力の中の立った一つの偶然」ととても謙虚なお話でしたが、継続できた理由は納得できるものでした。
1事業撤退がうまい
2経営環境が厳しいときには、動かない
3経営者は臆病たれ、逃げる勇気を~経営者は命かけても、社運はかけない~
4家族主義 安定したよい労使関係と終身雇用 先代の教えとして、兄弟仲良くしないと家運が傾く
5最後まで諦めない ベストを尽くす
6大手とのすみ分け バッティングするものはやらない
時代の流れの中で、迅速な判断で対応をされてきたこと、前に進むだけでなく、後ろに下がる勇気や動かないことも必要なこと、社員との良好な関係を保つこと、何が起こっても、最後まで諦めないこと、家族仲良くすることなど、継続できた理由にとても納得がいきました。

<グローバル ニッチ トップ商品>
新潟のものづくりを世界に発信している社員140名という決して大きな会社ではない会社ですが、「長寿で隠れた秀逸な国際的中小企業」という目標をかかげ、世界初の自走刈払機をつくりだし、乗用草刈払機、高所作業機、除雪機など、南極から、北極圏のフィンランドサンタクロース村まで、需要が広がっています。
理念である「モノづくりに徹して、良い自社商品で、世界中の二ーズを満たす」ことの実現に向けて、自主独立の精神で日々努力しているフジイコーポレーション、同じ日本人として、誇りに思います。本当にすごいなと思います。
私も、障害者やニートひきこもりの方の自立のお手伝いをしていますが、その方の特性を考えながら、意欲を引き出し、自分で考えて行動でき、自分の足でしっかりと立っていかれるような関わり方をしていけるよう、今回学んだことを活かして、努力していきたいと思います。
社員の方からの会社説明、工場案内から、藤井社長には長時間お話いただき、また私たちの質問にも、大変丁寧にお答えいただき、感謝申し上げます。
貴重なお話をうかがい、感動するとともに、今後の活動に勇気もいただきました。
貴社の益々のご発展を祈念しております。本当にありがとうございました。


(40代、男性、経営者)

サンタクロースの除雪機、というのをご存知ですか?
そもそも、サンタクロースが除雪作業をするかは疑問だが、北欧への製品輸出を手掛けており、それらが新潟にあることも初めて知った。

新潟らしいモノづくりを手掛け、創業から125年も経て、除雪機や果樹園等の高所作業車、独自の草刈機、といった製品を作っているのが、フジイコーポレーションである。
フジイコーポレーションは、元来、農機具メーカーとして創業し、それら大手企業と共に農業発展に貢献してきた。
農機具メーカーとしては、以前より、農機具全般を作ってきたようだが、今ではOEMにて仕入れ、対応しているということでした。
見学当日、予定より早くに到着して、玄関先で話していると、女性社員さんが話かけてきました。「どうぞ」と声を頂き、玄関先へ入ると、高所作業車が展示している。
この展示は季節に合わせて内容を変えているということでした。

年間3000人近くの見学の多くを占めるのは、小学生ら会社見学であり、展示内容の横では、それら生徒の感想が飾られていた。しっかりと読むことはできなかったが、内容からは、かなり印象深い見学になった様子が、素直に書かれていた。
一応に、「サンタクロースの除雪機」というのを疑問に持ちながら、展示物を眺めていると、北欧フィンランドから承認されている除雪機にて、マークに、それらをあしらっていると説明があった。
確かに、雪深い新潟にて、除雪機というのは生活必需品であり、家庭用でもある小型機を作っているとのこと。それら説明を聞きながら、二階へ移動すると、説明を聞くことになる会場へと通されました。

説明は女性ら3名で話をされており、また、私たちも、どのようなメンバーか余り説明をしていなかったため、最初は警戒か緊張感がある中での説明会となった。
会社の製品内容や製造過程、製造でのポイント、改善への取り組み・工夫にて、私は極めて楽しく話を聞き入っていたが、製造業に従事したことがない方や学生には、少々難しい内容であった。動画での説明を取り入れると、わかりやすさが増すだろう。

その後、工場内の見学に移った。
工場は、組み立てを中心に、マテハン、各部製造過程、検査と経て、説明が続けて頂いた。
その中でも、各部の説明ボードには、各所の要所がまとめられており、内容はシンプルでわかりやすいと思いました。
製造については、その後、改善の延長上ではなく、新たに、社長等が持ち込んだ、他社のやり方や工夫を、現場レベルで実施、定着させていったということでした。
製造各部では、整理整頓を徹底しようと、また、マテハン(工程内部品)の余剰を防ぐような見切り・見通しがよいレイアウト、自動化すべき機械ロボットの導入、からくり仕掛けの治具開発、それらは中小企業製造現場の頑張りを見た次第でした。

その後、再度、二階の説明会場に戻り、藤井大介社長の話を拝聴した。
藤井社長は、後継者ゆえに、つい最近までは、現場で手伝う活動的な社長と説明があり、今では、「社長がオフラインだから、出来ること」として、他社への見学や経営状況の判断を心掛けているとあった。
確かに、会社成長の契機は、外部からの刺激であると同時に、「それらをやっていくのは君たちの仕事」として、任せてしまう点は素晴らしく感じる。
「近年では、(口を出さず)我慢できている」という点も謙虚であり、ご家庭の教育が行き届いているように思った。

社長からの資料スライドにも、家訓ならず、「先代からの教え」という点が強調されており、そのことから私たちに藤井社長から「経営理念は必要なものか」「経営理念を、それほど重視しておらず、問題があるのか」という質問に答える場面となった。
社長からの説明で十分ナゾは解けているのだが、まとめる意味で回答していった。それは、
「家訓といいますか、先代からの教えが口伝で守られており、その意味で経営理念を改める必要も厳格に守る必要もありません」
「しかし、多くの会社では、それらは忘れられやすく、また後継者に至ると、それらが伝わらないという点からも、文字にしてまとめられている経営理念を重用している」
「特に、経営理念がなければ「いい会社」というわけではなく、従業員とその家族を大切にしていれば、どちらでもよい」
「その意味で、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞には、経営理念の有無を応募資格の条件にしていない」
と続けた。
経営理念の在り方が、中小企業経営者にここまで深刻な悩みを持たせるのは、間違った意味を発信しているから、に思います。
その意味では、現実的な経営現場、会社の運営を理解した丁寧な指導が、支援者には必要だと思いました。御挨拶をして、最後に飲み物まで頂戴し、記念写真を撮り、その場を跡にした。このたびは、見学のお許しを頂戴し、感謝申し上げます。ありがとうございました。


(30代、男性、専門家)

平成29年9月12日にフジイコーポレーション株式会社様に訪問いたしました。

当社は除雪機や草刈機高所作業機などを生産し、販売している会社です。

会社入り口前には取引先の所在地方向を向いた看板が設置されており、それはローマ字で書かれていました。後でお話を聞くとグローバルニッチと言う表現で製品を海外に販売して行こうという姿勢がこの様な形になって表現されているのだとわかりました。

フジイコーポレーション様以外にも他の会社や、地場産業振興センターでもお話を聞いてわかったことですが、燕三条の地域では自社一貫生産そして販売までされている企業が多いと分かりました。これは地域性と思われます。私の地元である岐阜県関市では燕三条と同じ様に金属加工、特に刃物の生産が盛んですが、企業での一貫生産ではなく、各工程を分担して受け持つ形での分業制が多く取られています。よく分かりませんがこれは日本刀を生産してきた時の名残なのかもしれません。

また工場を拝見して、工場内を広く使うよう努力されているように見えました。

「いい会社」の工場を見学すると、同じ様に物が少なく、これだけの道具と材料の配置で大丈夫だろうかと心配するような配置のところが多いです。

お話を聞くと、働きやすい環境づくりとして物を少なくし広く取りすれ違う時、時には高齢者や障がい者が動いたときぶつかって怪我が無いように、と様々な理由ですが、通路を広くし物を少なくしています。今回は更に物を置く棚の高さを背の高さより低くし、安全を確保する努力をされていました。

在庫を置くかどうかの話し合いで、従業員との話し合いがあったと聞きました。ここまで真剣に話し合える従業員がいること自体が素晴らしいことだと思います。

その他資格レスとして「資格というものは何か危険があったから資格になった」との考え方で、基本的に資格の必要な道具をなるべく使わない方針でした。フォークリフトを使わずキャスターを用いることで安全を確保していました。

普通に考えれば機械を使うことで効率化を図り、労働者も力は使わずに仕事ができるとして資格の必要な機械を利用する方向へ進むと思われますが、従業員の安全を考えて全く逆の方向へ進まれたということで、これは扱っている商品の性格上出来る部分がありますが、興味深いです。

製品が主に受注生産と言うことで基本的に計画的な生産ができると思いますが、生産は受注変動に対応できるよう、生産ラインが作られていることに感心しました。

私は以前、工場で働いていて、溶接ロボットも操作していました。確かパナソニック製だったと思いますが、機械を見ていて懐かしく思いました。

工場内見学から戻ると、藤井社長自ら会社説明をしてくださいました。

地域への貢献としてお金を取る方法ではなくお金を落とす方になると言う地方にとても大切な考え方であると思いました。

また資格若しくは熟練がいらない工場作りの例として粉体塗装は社長自らがやってみてできたから導入するという考え方もまた非常に面白いと思います。これによって障害者雇用もやりやすくなると思います。仕事を切り出して障害者ができる仕事を見つける、その上で資格や熟練がなくてもできる仕事が基本であれば、様々な場面で様々な個性がある人が活躍できるのではないかと思います。

当社でも従業員の多様性を重視した往診とされており、女性だけで製品開発や展示会に出てもらうなど、また外国籍の従業員もいらっしゃいます。

イスラム教の方もいらっしゃいますが、一日に5回のお祈りは家でまとめて行ってもらっているなど、政治と宗教は外でやってもらって、会社は働いて幸せになる場所であると伝えています。

人材採用や人材育成について質問しましたが、別なことはしていない、入社してきた人をどう生かすのかの問題の方が大切だとおっしゃいました。中小企業として大変だとは思いますが正しい考え方だと思います。

社長の立ち位置として「オフライン」だから工場へ手伝いに行っても邪魔だからと言われる、そのため外へ行って良い方法を見つけては持ち帰り「あの会社がやっていたからウチでもやってみよう」「なぜならあの会社はうまくいっているから」と、提案し従業員にやってもらう。従業員は悩みながらも取り組んでいく姿勢は、見事な役割分担だと思います。

また、フジ社長は企業理念はあまり重視されていないと言うお話がありました。しかしお話を聞くと創業から152年続く間の中で、代々受け継がれてきた家訓の様なものが、口伝の形で伝わっており、その言葉が従業員にも伝わり組織の文化として根付いている様に見受けられました。
 
今後、会社が大きくなっていく中で、社長の言葉が直接伝わらなくなっていく可能性があります。その様な時、組織をある程度形作るものは形に残した企業理念や家訓だと思います。

藤井家に伝わる家訓のなかで、私に最も響いたのは、「兄弟の仲を良くしないと家運が下がる。」でした。私が企業への支援者として関わっている会社でまさにそのようなことが起こっているからです。大切なことは時代を超えて普遍的であると感じました。

プレゼントとして軍手をいただきました。表にはサンタクロースの絵があります(フィンランドのサンタクロース公認の会社、除雪機だそうです)。今レポートを書きながら、どこで使おうかなと楽しみにしています。たぶんこの軍手は製品を購入されたユーザーのプレゼントなのでしょう。そう考えるとこの手袋をして草刈りをしたり、除雪をしたり、そんな風景が見えてきます。

今回は訪問させていただき、ありがとうございました。


(30代、男性、会社経営者)

先日はベンチマークツアーにて、見学をさせて頂きまして、ありがとうございました。
最初にフジイコーポレーションさんの概要や取り組みを聴かせて頂き、工場見学をさせて頂いて、とても勉強になりました。ご説明の中で創業が1865年で152年も続いているということが、まず凄いと思いました。一貫したモノづくりをされていて、すべて自社で完結できるということも凄いと感じました。また、高齢者の方が活躍できるように60歳の定年後も希望される方は70歳まで再雇用をおこない働けるというのは高齢者の方には凄くありがたいことだと思いました。高齢者の方たちは知恵や経験の塊りなので活躍して欲しいという想いも本当に素敵だと思いました。

資格レスということで、入った人がすぐに働けるよう、活躍できるように仕組みをつくられていて即戦力になるということも働く社員さんのやる気に繋がると感じました。そういう取り組みがダイバーシティや日本でいちばん大切にしたい会社大賞での受賞にも繋がっているのだと感じました。その他の実際にやられている業務での取り組みとして、アクア成形法やドロミテ成形法のお話も聞かせて頂きましたが、レスへのこだわりが素晴らしいと感じました。その後の工場見学では入り口に姿見ということで鏡での身だしなみチェック、手洗いの徹底、まずこういう基本がしっかりされていることが大事だということを深く感じました。工場内に入り見させて頂くと安全性を高めるために、高さ制限があり、すべてが見渡せるようになっているということをお話し頂き、凄く大切なことだと感じました。

最社の説明の時に資格レスですぐに即戦力として働けるようにすべてのモノにキャスターが付いているのを実際に拝見させて頂き、改めて素晴らしいと思いました。地域の小学生の見学の受け入れをされていて、その子どもたちの感想文も拝見させて頂き、素晴らしい取り組みをされているということも感じました。また自動で機会での読み取りで溶接ができたり、シンナーを使わない粉の塗装で環境に良いようにしていたり、ペットボトルに砂を入れて工具を楽に上げ下げできる「からくり」という仕組みだったり、検査はお客様目線で徹底的にやられていたりと、とにかく、様々な仕組みや取り組みが本当に凄いと感じました。藤井社長のお話では、まず、最初に「新潟らしい事業・商品を世界に!」という想いに感動しました。地域への貢献として仕入れをできるだけ県内でされていて、長いお付き合いを大切にされているというところも素晴らしいと感じました。その時のお話の中で「中小企業は波がある中で、それを一緒に乗り越えてきたところを大事にしている」というお話しも感動しました。

地域雇用の取り組みに力を入れていて、終身雇用と冒頭のご説明でもあった70歳まで働ける環境づくりも藤井社長のお話しを聴かせて頂き、改めて素晴らしいと感じました。良い思い出づくりとして、会社としてではなく個人が大臣表彰へチャレンジされていて、15%の社員の方が受賞されているというお話しも凄いと感じたのと共に、社員さんにとっては、それは一生の思い出になること間違いないと思わせて頂き、素敵な取り組みをされていると感じさせて頂きました。地域の障碍者の方の雇用へも力を入れていらっしゃることも素晴らしいと思いました。お話の中で「障がい」ではなく「個性」と思う。誰でも気持ちの上がり下がりがある。それと一緒だと思う。という言葉も感動しました。また、障がい者の方でも経済的自立ができるように作業環境を整備されていて、最低賃金以上で雇用されているというお話しも本当に素晴らしいと思わせて頂きました。

地域のキャリア教育ということで、工場見学の際に感想文を読ませて頂いた、小学生の体験や見学を毎年3000人も受け入れていることも凄いと思いました。体験の中で実際に働いてもらった子どもたちにその場で使うことのできる弁当などを購入できる専用のお金を渡して、本当に働いたという感覚を味わってもらうというのは面白いと思いました。女性が活躍できるようにということで、女性だけで考えてもらって展示会への出展をしてもらったというのも実際にそれをやられた方のモチベーションややりがいに大きく影響するだろうと感じましたし、それを任せる藤井社長の器の大きさを感じました。グローバルニッチトップ商品ということで南極から北極圏、フィンランド、サンタクロース村まで、商品をお届けされているというのは夢があるお話だと思わせて頂きました。

まさに藤井社長のおっしゃられている「新潟のモノづくりを世界に!」へ繋がっていると感じました。世界への発信をするからこそ多様な人材が必要というお話しも凄く納得させて頂きました。その後のお話しで「中小企業は人は選べないので、どう生かすかを考えている。こういう人材を採ろうというのではなく、来た人が活躍できるようにする」というお話は本当に格好いいなと思わせて頂きました。見学の参加者の方からの質問で、150年続く秘訣は何ですか?という質問に対し、150周年の時にまとめたものを、教えて下さって、1つ目は運がいい、膨大な努力の中にたった一つの価値、2つ目は事業撤退が早い、3つ目は経営環境が厳しいときは動かない、4つ目は経営者は臆病たれ逃げる勇気を。経営者は命はかけても社運はかけない。5つ目は家族主義、労使協調と終身雇用、先代からの教えで兄弟は仲良くしないと家運が傾く。このお話しを聴かせて頂き、本当に感動しました。150年続くには家訓のようなものが根付いているからこそ、長く続くのだと思わせて頂きました。この150年続いている秘訣はすべて目から鱗で感動したのですが、この中でも私が一番ハッとさせられ感動したのは、4つ目の経営者は臆病たれ逃げる勇気を、経営者は命はかけても社運はかけないというお言葉、お話しでした。

私自身の今の状況や今までを振り返りながら凄く考えさせて頂きました。自分は常に社運をかけてしまっているのではないか?ということをお話を聴かせて頂いたあと、ずっと考えてました。私は創業3年目の小さな会社をやらせて頂いているのですが、それでは社員も不安に思うし、幸せにはできないということを痛感させられました。臆病ということは悪い意味にも聞こえてしまいますが、そうではなく臆病だからこそ、逃げる勇気を持てるし、リスクを真剣に考えることができるのだと藤井社長のお話しを聴かせて頂きながら思わせて頂きました。私も社員とその家族、また関わってくださる方を本当に幸せにできる会社にして行きたいと本気で思っておりますので、今回のベンチマークにて学ばせて頂いたこと、藤井社長の貴重なお時間を頂き、しっかり準備をしてくださってお話をして頂いたことを自社で活かし、今後の事業、実生活の中で活かせるように取り組んでいきます。お忙しい中、皆様で案内やご説明をして頂くご準備を頂き、そして本当に勉強になる貴重なお話しをして頂きまして、本当にありがとうございました。また、お会いできるときにあの時のお話があったから、今こんなに良くなりましたとご報告できるようにしっかりと実践で取り組んでいきます。本当にありがとうございました。


(20代、女性、学生)

 先般は長い時間ご訪問させていただいたにもかかわらず、お忙しいなか貴重なお時間を賜り、誠にありがとうございました。熱心に貴社について説明をしてくださり、またこちらの質問に対しても誠実にお答えいただき、大変な貴重なお話を伺えたことを改めて厚くお礼申し上げます。

 まず工場見学に際しまして女性社員の方、工場で勤務されている方に大変お世話になりました。初めて貴社の向上を拝見しましたが、驚きのアイディアが随所に見られ見て回らせていただくだけでも大変楽しく、様々な工夫が見ることができ大変勉強になりました。入ってすぐに見えたのが地元の小学生の工場見学の感謝状が可愛らしく飾ってあり、また工場全体もどこかの町のような雰囲気がある看板や徹底された白線を見ると改めて工場見学を地元の小学生をはじめ外部の方に公開することに熱心に取り組んでいらっしゃることを感じました。工場の中には社長は謙遜されて他社から盗んできたアイディアばかりですよとおっしゃっていましたがどれも貴社にベストな方法で改良されており興味深いものばかりでした。大変失礼かと思いますが工場はやはり私自身で以前は衛生的によくない印象がありましたがその概念を覆されるほど清潔で整頓された工場で大変感心いたしました。上から吊るすアイディアやからくりを用いたアイディアは中小企業ならではであり大変勉強になりました。ロボットが溶接をする機械などをみると随所に重労働の中に労力を使わない、無駄を省く、怪我をしない構造が見受けられたのでとても基本的でかつ重要なことに重きをおいて工場が設計されており、貴社はそのような点でも働きやすい環境をつくっていらっしゃると実際に感じました。

 その後は社長ご本人から大変貴重なお話を賜り、大変多くのことを考える機会を頂きました。その中でも特に印象に残っていることが障害者雇用のお話でした。障害者の雇用に熱心に取り組んでいらっしゃるようにお見受けしましたが、実際には大変ご苦労が多い点、お恥ずかしながらそこまで現実的なことを考えたことがなく、現在の制度と企業の現実とのギャップを強く感じました。障害者雇用に熱心に取り組んでいらっしゃる貴社でもそのように苦労されているのであればそこまで手が回らない中小企業はもっと障害者雇用という点で困難な点が多いのではないかと感じました。企業としては受け入れる体制が整っているのに、実際に希望者がいない、それなのに制度の壁があり罰金を払わなくてはいけない。確かに考えるほど制度が理不尽であると感じました。そのなかでも様々な関係者にお話を伺いに行く、アドバイスを求めにいく、そのような謙虚な姿勢が素晴らしく、大変感銘を受けました。そのようなお話を通じ、現実的に会社を経営するうえでのご苦労や現場の声は大学では学ぶ機会があまりなく、私自身の視点が広がりました。

 またほかに印象に残ったことで藤井社長ご本人が経営理念についてご質問されたときに恐縮ですが私も以前から同じようなことを疑問に思っており、長年経営者として活躍されてきた藤井社長もそのようなことを疑問に思われていたのだなと驚きました。さらに分からないことを分からないといえるその姿勢に大変感銘を受けました。多くの経営者はワンマン経営であったりすると厳しい口調で話したり、自身と対立する考えを持っている人に対しては排除する姿勢の方が少なからずいらっしゃいますが、藤井社長は謙虚な姿勢でユーモアにあふれる方だと思いました。またご自身はアイディアを持ってきてそれを実際に形にするのは君の仕事だからと言って社員の方に仕事を委任するというエピソードをお伺いしましたがそのことがきっと社員の方の意欲の向上につながっているのかなと感じました。社員としては仕事を任せてもらえることは少なからず自信につながり、また自由にやらせてもらえてそれを評価してもらえることは社員の方にとってとてもうれしいことだと存じます。そのような社長の人柄や背中に感銘を受けました。社長のお話は大変興味深い上に随所にユーモアのあるお話もされていたので自然と笑いがこぼれ、とても早く時間が過ぎとても楽しい時間を過ごさせていただきました。

 率直に、僭越ながら貴社のような性別も障害者も関係なくすべての人が働くことに幸せを感じる、そんな会社が新潟だけでなく日本、世界に一つでも増えたらいいなと思いました。ブラック企業や多くのハラスメントが問題になっている現代で人々にとっていい会社とは何か、働くってどういうことなのか、私のような就職を目前にした学生のみならず社会人になっても少なくとも働いているうちは何度となく考える機会があると思います。そして私もいま就職活動を目前にし、働くことの意義やキャリアを選択するうえで何を軸にするべきなのか考えることがよくあります。もちろんいい会社の定義は個人によって異なるかと思いますが、私自身にとってのいい会社や働きたい会社を考えるうえで本当に多くの気づきを得ることができました。大変貴重な機会を頂きありがとうございました。

これをご縁に、何かございましたらまた参上いたしたいと存じますので、その節は、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中を持ちまして、お礼申し上げます。


(40代、男性、経営者)

社長のリーダーシップ
社長自らは、ほとんど社外へ出ていて、たいしたことは行っていないとおっしゃられるが、存在そのものが、社員を勇気づけているように感じられた。

モチベーション管理
家族主義、労使協調、終身雇用の実施などにより、社員が安心して働く環境を作り出している。これは、フジイコーポレーションで働きたい人を引き付ける策であると思う。一方、安心感からの停滞防止を図るため、大臣表彰への社内チャレンジ(個人向け)、社長の無茶振り(の振り)を通じて、常に、社内に働きかけ、社員の意欲向上を図っている。こちらは、「社員にどのように活躍してもらうか」の部分を担っている。
良いモノづくりを継続して行う仕組みと、改善を行うための仕組みがバランスよく行われていると想像された。

人材育成
外部からのアイデア投入により、課題、ハードルを設定し、社内の発奮材料を提供されている。大臣表彰、ツールジャパンなどへの参加を通じて、全体、個々それぞれにテーマを設け、育成を行われている。
女性管理職がいないことが課題とお話しされていたが、現在は、採用、育成期間中で、近く、管理職が誕生するのではないかと思われる。
事業継続のため、今後は、多様な人材を登用する必要性を強調されていた。そのための基礎作りを行っている最中と思われた。

組織構造
部門ごとの業務に対し、改善部隊として生産技術が、部門を横断してサポートしていると思われる。生産技術は、業務を分析することなどに長けている様子。来たるべき技術革新を行うために、常に鍛えられている印象を受けた。

経営戦略
メイドイン新潟(取引先との良好な関係を継続)を基本に、グローバルかつ、ニッチ市場で戦う姿勢は今後も継続されるとのこと。

全体
「150年企業は長い企業ではない、もっと長い企業は他にもある」など。一言も自社自慢がない。社長様のお話しぶりからも、気負いは感じられず、自然体での活動を心掛けている印象を受けた。とはいうものの、工場の改善は目を見張るものがあり、長く続く経営の秘訣なども、納得させられるものがあった。


(30代、女性、税理士)

□フジイコーポレーション株式会社様 
 会社規模が大きく、製造されているものも重機であるのに、工場がすっきりとした清潔感に溢れる空間であることに驚きました。鏡、手洗い場、窓、ドリルの吊り下げ等、随所に見られる様々な工夫は、取り入れてから変遷を経て定着するに至るまでの道のりは皆様の努力や対話の結晶であるのだろうと感じました。
在庫を持たない経営は、ボトルネックを生み出すことになり、取り組みにかなり決断を必要とされるものであったと思いますので、社長のお話しにもあったような合わない社員さんがやめていかれた時期のことを社長は明るくお話しくださいましたが、その時期どんなに苦しい時期を乗り越えて来られたのか、工程や経営、製造原価等、色々と悩んだり工夫しながらの今に至る背景を感じ、胸が熱くなりました。
 経営理念が必要なのかという社長の問いかけは、真にいい会社である、やってはいけないことをやらないでこられた藤井社長だからこそ言えるお言葉なのだなと思います。経営者が軸をぶらさず前を向いている会社にとってはあるべき姿に戻すための経営理念は、経営者には不要で、ただ、200名を超える規模になってくると、やはり社長の思いを全員に伝えるには思いを言語化する必要があり、続いていく会社と社員さんのためには必要なのかなと感じました。
ご先祖様の家訓も感謝にあふれたもので、全部の方向に足を向けて寝れなくなるというお言葉に感動を覚えました。やはりそれほどの人への感謝を忘れない心を持っているからこそ、長い歴史を重ねて時代の変遷や地方であること、地の利の不利さなども乗り越えて今も続いておられるのだと思います。
 新潟という地元を大切にされていて、同じ条件ならできるだけ新潟にというお話しも生半可な気持ちでできることではないと思います。それを実行するための企業努力を重ねておられるのだろうと思うとそれだけの心をもっておられる素晴らしい企業を拝見することができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

  





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