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2012年8月1日 伊那食品工業株式会社様訪問 感想文

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参加者1

このたびは「いい会社研究会」の夏合宿に参加させていただき、誠にありがとうございました。8月1日に訪問させていただきましたので、訪問記とその感想を以下にのべさせていただきます。

 

【ご対応者様】伊那食品工業株式会社 取締役広報室長 丸山様

社員数約400名
売り上げ170億

 

「経営とは知らしめることである。」この一言に尽きると思います。

 

「会社はつぶれるものです」というショッキングなお言葉から話は始まりました。社員の欲求は会社をつぶす方向にある。仕事が楽で、給料をたくさんもらえて、休みがほしい。だからこそ基本的な理念をきっちりと伝え理解させる。会社は甘いことだけではだめ。時には厳しいことも言わないと。経営理念「いい会社をつくりましょう」の後に「たくましく、そしてやさしく」というのはこういうことです。

 

中小企業は優秀な人材はいない。だから「知らしめる」。これはただ「知らせる」とは違う。知らせてそれを徹底する。聞いている側は理解しているか、そこまで考えねばならない。1回2回ではだめ、50回・100回言って聞かせる。月例会のようにみんなの前でトップが直接話す場があるのがとても良い。

 

会社が困ったとき助けてくれるのは、一緒に働く社員しかいない。トップと社員の信頼関係が何よりだそうです。そのためには当たり前のことをきっちりやる。自由と権利の主張の前に義務と権利がある。成長は売り上げの多寡ではない。成長は社内の変化ととらえる。

 

これらはまさに塚越会長が実践されてきたからこそ言える言葉です。上に立つ人間は知識・技術も大事だが、何より熱心さが大切。塚越会長はないない尽くしから始めたとのことです。材木屋から21歳で派遣されて、寒天のことは何も知らなかったそうです。そこで擦り切れるほど高校の科学の教科書を学んだそうです。

しかも「寒天」という時代の移り変わりとともに消費量が10分の一にもなったものを取り扱っている業界の話です。普通に考えるとほかの業種に転換するか商売をたたんだほうがよいのではないかと思っても不思議ではないと思います。

 

しかし、寒天が売れなくなったのは時代の変化ととらえ、研究開発で生き延びてこられました。値段も用途もそのままでは市場は限られる。技術革新で新しいタイプの寒天、新しい寒天の使用法を見出してこられました。世界情勢を先読み、新しい素材を世界中に求められました。

 

「よそがダメになったのは変わっていくことに対応できなかったから」とおっしゃられます。「開発」と「人材」の二つが合わさったこそ、今までの時代を乗り切って、毎年着実に利益を積み重ねることができたのでしょう。大手スーパーなどとの付き合いをあえて求めず、自分の分にあった「年輪経営」を続けてこられました。そうして「目に見えないもの」の究極である「ブランド」を育ててこられました。

 

そんな伊那食品工業の今一番心配なのは、「今が、当たり前に思ってしまうこと」なのだそうです。「ありがとう」の反対語は「当たり前」で、調子のいい時ほど気をつけないと、ブームを真の実力だと勘違いして、いつの間にか「ゆでガエル」になってしまうというのです。大きな変化には気が付くが、毎日の変化には気が付きにくいので、社員の言動には気を付けて、何がよくて何がダメか厳しくても言うべきことは言う。いま「日本で一番大切にしたい会社」の一つである伊那食品工業ですらこのようなことをおっしゃられるのは、「感謝」をたくさんすることで生き延びてこられた伊那食品工業の、さすがの深謀遠慮だと感じました。

今ここまで来たのは当たり前じゃない。周りに迷惑をかけない「立派な社会人」になりなさい。その言葉に知識に経験が裏打ちされた重みを感じます。今の世の中、勇気をいただきました。

参加者2

伊那食品工業様に訪問して一番最初に感じたのが「この環境で自分も仕事をしてみたい」という点でした。
かんてんぱぱガーデンという会社も街づくりの一環という事で、働く人や地域の人が安心して憩いの場を提供しているというところに社員も地域の人まで含めて考えている経営者の永続こそ企業の価値であり、成長や利益は永続の為の手段である。
企業の価値については、社員ひとりひとりのハピネス(幸)の総和こそ、企業価値である
という想いに共感致しました。

わかりやすい社是の「いい会社をつくりましょう」
たくましくそしてやさしく

言葉でいう事は簡単でもそれを実行し継続し続けているからこそ重みのある社是だと思うと共に、今の日本の景気に左右されず、継続して続けていく事、地方に存在し第一次産業であっても地元の雇用に貢献しメディアに取り上げられる。単に外見的なものではなく中身の部分をしっかりと作る事でいい会社を作れるというのを目の前で見る事が出来たと思います。

お話をお伺いする中で
「会社が良くなれば経営者も良くなる」という言葉は響きました。
会社を良くするという事について「雇用の確保」を一番の社会貢献に挙げている事、雇用した後も長靴さよなら運動の様に工場内で長靴を履かずに環境の変化をもたらすという従来の認識を改めていかに働きやすさを重視した経営をされて

社員の為に
上場しない
健康の為(3交代はしない)
海外赴任をさせない

というのがいかに会社の利益よりも社員を重視した経営をされているか、さらに塚越会長が新入社員に対して必ず抗議するのが人間教育という事で「立派な社会人になりなさい」
という事で人に対する想いの強さと実践されている素晴らしさを感じる事が出来ました。

参加者3

8/1(水)、炎天下の中、長野県にある伊那食品工業㈱を訪問させて頂きました。
伊那食品工業さんの第一印象は、とにかく広くて綺麗!と言う事でした。立派な木々と美しい花に囲まれ、自然と調和しながら仕事をしている豊かさを感じました。

こう言っては大変失礼ですが、こんな田舎に、世界に誇れる企業があるなんて、どうしてだろう?思っていましたが、訪問後はおぼろげながらもその理由が分かったような気がしました。私なりに考えてみましたが、3つの要因があるように思います。

 

何よりも‘人’を大事にしている。
従業員だけではなく、近くに住んでいる人や広くは地域の人々の雇用にも気を配り、
その体制を考えている点に、企業としての優しさを感じました。

 

オリジナリティーを持つ。
‘中小企業が生き残っていくには、新規開発しかない!!’との考えから、企画・開発部門には相当数の人が携わっており、地道な努力を重ねている点が共通していました。そして、自分の会社でしか出来ない何か、を見つけだした事が会社の成長に繋がっているように思いました。流行や価格に振り回される事なく、信じた道をまっすぐに進む潔さがカッコ良かったです。

 

見聞を深める事を大切にしている。
何よりも自分で見て感じる事を大切にしている。
2年に一度の海外旅行(スラム街を見学等)等、様々な工夫をしながら社員の方々に刺激を与えているところに、教育に対する姿勢を感じる事が出来ました。これは正に、今後弊社でも取り組んでいかなければならない点で、非常に興味深く聞いていました。

 

自分が働いている工場を綺麗にする、この一見当たり前のようで非常に難しいところを
両社はきっちりとされているのだな、と強く感じました。気負わず、伸び伸びと仕事をする環境を作っていく事が課題であると改めて感じました。

参加者4

「いい会社」とはどういう会社なのだろう?
予定より30分早めの到着。車を降り立ってすぐ、「たくましく、やさしく」、この言葉の意味を感じさせる社員の方の挨拶、笑顔、言葉がそこにあった。

 

我社にも立派な会社方針を記載したカードがある。しかしながら「社員に浸透していますか?」と問われれば、答えは残念ながらYESではない。では、同社と何が違うのだろうか?「経営とは知らしめる事である」=社員のベクトルを一つの方向に合わせる、つまり社員が全員「理解」しなくてはいけないと。実際にトップが同じ事を全員に繰り返し話をする事が継続的に行われ、その中では厳しい指導や、ベクトルの合っていない社員の是正等が実践されている。当たり前の事を当たり前にやる、地道に、しかし継続して実践している事が一人一人の「たくましさ」を培っているのであろう。
「たくましさ」でいえば、決して成長マーケットではない寒天の市場で成長を続ける同社の研究開発への取組みにも感じ入る所があった。食文化の多様化、海外からの安価な商品の流入等、年を経る毎に厳しい環境になる中、怠る事なく研究開発を続け、新たな商品を投入し続ける事で成長し続ける。地道に年輪を重ねていく経営、幹がしっかりとしていないとできない事である。急成長を戒める同社の強い思いを感じる部分でもあった。

 

「会社は会社で働く社員の幸せのためにある」
①上場しない②夜勤はさせない③海外赴任させない。利益や生産性の事を優先するのであれば、実現できない話である。同社は違う、あくまでも「社員の幸せ」が優先されるのである。「やさしく」→ブレていない。
社員旅行の話は印象的だった。目的は社員の親睦、見聞を広げるという事だが、前提は「楽しくないといけない」事。当たり前だが旅行に来てまで上司に上司面されたら嫌なのは誰も同じである。役員は社員を接待する気持ちで参加する事がトップから指示されている、社員を想うトップの姿勢がひしひしと感じられた。

 

「人に迷惑をかけない」
立派な社会人になりなさい。同社の教育は性善説に則り行われている。立派=人の役に立つ事ではあるが、最低限、人に迷惑をかけるなという昔であれば当たり前に言われていた事である。実はここに「やさしく、たくましく」の原点があるのではないだろうか。途中、教育勅語の話も控えめにされていたが、改めて内容見て納得。

 

「かわいい子には旅をさせよ」
見て、体験して「気付かせる事」。結局は頭で全てわかっていても自ら気付いて行動しなければ「理解しない、理解できない」、まさに心に響く言葉であった。
「ゆでがえる現象」、同社にも悩みがあった。当たり前の事⇔ありがとう、気付かなくなっているのは同社ばかりではない、自身を含め「旅をさせよ」そこから始まるのかもしれない。
「いい会社」をしっかり肌で感じて「いい会社」への旅を終える事ができた。

参加者5

貴重な機会に感謝
伊那食品工業さんを知ったのは、恥ずかしながら『日本でいちばん大切にしたい会社』の書籍を読んだときが初めてでした。長野県にはいい会社といわれる会社が他にもたくさんありますが、この会社こそほんとうの意味での「いい会社」ではないか?と思っていました。
しかしながら、実際に現場を見て、実際に生で会社の方の話を聞いてみなければ、ほんとうのところはよくわからないので、何よりも行動あるのみということで、合宿に参加いたしました。もちろんこのような貴重な機会は、今後なかなかないだろうということもありますが、とにかく日帰りでもいいので伊那食品工業さんだけは、絶対に話を聞いてみたいという思いがずっと強くありました。そんな中で貴重な機会を設けていただいたことに感謝いたします。

 

■環境の素晴らしさに感動
楽しみにしていた現場に到着。
そして目にしたのは言葉にできないほど綺麗な緑の芝生、そして前方に綺麗な建物の美術館。芝生や植物、樹木などは全従業員、経営陣が一緒になって手入れをしているということで、それも好印象でした。一般的に経営陣は、パフォーマンスを兼ねてその場に来ることはあっても実際に作業したりすることは少なく、逆に従業員から反感を買ったりすることもあったりするので、このようなことを自然体で行っている伊那食品工業さんの取り組みなどは、クライアントへ真似するようにアドバイスしたいと思いました。
併設されている美術館を案内していただいていた人も、私たちへ丁寧に案内していただき、逆にほんとうにもっと接遇レベルが高くなければいけないような都内の美術館や博物館などがもっと工夫しなければいけないと思いました。
またトイレはいうまでもなく綺麗でしたが、貼り紙の内容もほんとうに言っていることとブレがなく、みんなが協力したくなるという特別な何かがあると思いました。あとは気になった点として美術館やレストランで山々の名前が丁寧に記載されたプレートが置いてあるところには感動しました。見る人の気持ちになって考えれば、あれば「よりいい」というところでしょうが、なかなかそのあたりが実際には他の企業は、できていません。そこを当たり前のようにやっていることが、訪れる人たちも心休まる場所になり、来るだけで優しい気持ちになり、長期的なファンへと変わっていき、またそれらのファンの期待にこたえられるようにまた伊那食品工業さんも努力することで循環的にいいサイクルを生み出しているのではないかと感じました。

 

■社員旅行からわかる「いい会社」の社風
丸山さんのお話を聞いていて、こんなに社員に優しいと、大丈夫かなというのが私の率直な疑問でありますが、きちんと押さえるところは押さえているということでいろいろな工夫をコツコツされていることが話を聞いている中で感じ取ることができました。
社員旅行のお話の中で、他の企業の社員旅行だと参加しない人がいたり、嫌々ながら参加している人が多かったりします。また、どこか一部の人たちにギスギスしたところがあるのが一般的な会社の現状ですが、伊那食品工業さんでは、従業員が楽しんで企画し、いろいろな行く先があるのも魅力的でした。会社の事情からという理由があってもそれを感じさせない工夫、異なる部署の人が集まることにより社員間の交流が深まるのは大きなプラスでしょう。実際それらが仕事へもいかされているだけでなく、見聞を広めるという目的のとおり、やはり実際に足を運んで、自分の目で見て、話を直接聞くことが何よりも大切だと私も思います。実際、伊那食品工業さんも会社の考え方や主張していることにはブレがなく、社員旅行においてもしっかり実践していることが素晴らしいと思いました。

 

■自然体のワーク・ライフ・バランス経営
当日担当していただいた丸山さんのお話にあった「見聞を広める」というところと私が専門としているワーク・ライフ・バランス経営は、共通するところでありました。まさにこのような社員旅行の中で、仕事上のヒントがたくさんあったり、発想の転換に役立ったり、いいアイデアが出たりするもので、企画したり、行動したりすることが充実しているからこそ仕事も楽しくなるのだと思いますし、その楽しい社員旅行に行くためにも頑張ることができるわけということでしたが、ほんとうにこのあたりは従業員が素直だからそうなるのか、それとももっと秘密があるのかはちょっと気になりました。
このような人を大切にしながらも成長させるための工夫を施し、きちんと継続してみんなが一体となって行動する姿勢は短期間でできるわけもないでしょうが、やり続けることの大切さをあらためて学ぶことができました。
従業員さんのモチベーションの高さもとても気になるところでしたが、やはり好循環をつくりあげること、ルールの徹底こそが欠かせないことだと思いました。
中小零細の会社においても、今回のお話から学び、それらを実践、あるいは指導する際に活かしていかなければなりませんが、話していただいた内容がとてもわかりやすく、「確かにそうだよな」ということが多く、吸い込まれていくような気持ちになりました。
実際にこのような話を聞くことができる機会を設けていただいたことを感謝するとともにお忙しい中、お時間をとっていただいた伊那食品工業の皆様にお礼をいいたいと思います。ほんとうにありがとうございました。「いい会社」の研究に際して、最適のモデルとなる、であろう伊那食品工業さんのことに関してはさらに掘り下げて勉強していきたいと思います。

参加者6

「いい会社をつくりましょう」

-たくましく、よりやさしく、という社是のストーンモニュメントが森のなかの本社敷地内にでんと座っていた。その本意は従業員の幸せが一番という思いのもと年輪経営で最遅経営だという。しかも、敷地内には5次産業化(製造業+販売やサービス業)としてレストランやショップが事業化されている。農業の6次産業化のモデルだと思った。敷地全体はアカマツ林の中、芝生や大中小の樹木がきれいに手入れされている。これも毎朝の従業員の自主的な清掃整備活動の賜物だという。専門の造園家の仕事のように思うほど整っていた。従業員の働きやすい環境が一番の思いが、来てくださるお客様にも気持ち良い植栽や景観をという意識なのだと思う。

 

「かんてんぱぱミュージアム・野村陽子植物細密画館前」のソワーから見る景色はなんとも言えず心休まる安穏を提供してくれた。
今回、秘書広報室取締役室長丸山勝治さんから直接お話を伺えたのが一番だった。社是は分かりやすいのがいいという。徹底するのが難しい。それにはトップが直接働きかけることが重要で、朝礼(4箇所)必ず役員が出て説明する。月例会では会長(塚越寛さん)が説明する。月例会は直接注意しやすい。「茹で蛙現象」が見受けられようになった。トップが話すことが良いこと。メールとかではダメで緊張感が違う生の良さだと。社員全員が集まれる場所を作る。そのために「かんてんぱぱホール」を作ったという。またトップになるものは知識や経験や人徳は重要だが一番は熱心さだとのこと。「茹で蛙現象」のこころは感謝の反対「当たり前」と思うことだという。それはボーナスもらって当たり前、空気があって当たり前だとして感謝のこころが無いこと。日々の変化はなかなか見えない。どういうことが良くて悪いのか理解できない。子供の教育も一緒で社員教育難しいとのことだが体験こそが教育だという。

 
「いい会社をつくりましょう」は社員重視の経営であるが、その神髄は「立派な社員=組織人=社会人」づくりにあると思った。伊那食品工業の半世紀の歴史から創業者である塚越寛さんの並々ならね「いい会社とは何か」の探求と実践の賜物だとおもった。現代の日本社会には問題ある人間(ある種病んでいる)ばかりに思うときもあるが、このようないい会社をたくさん日本につくれることが重要だと思う。それには経営者の意識変革と従業員へ内外の働きからの変容と成長が期待されると思った。

 

参加者7

このたびは「いい会社研究会」の夏合宿に参加させていただき、誠にありがとうございました。8月1日に訪問させていただきましたので、訪問記とその感想を以下にのべさせていただきます。

 

【ご対応者様】伊那食品工業株式会社 取締役広報室長 丸山様

社員数約400名
売り上げ170億

 

「経営とは知らしめることである。」この一言に尽きると思います。

 

「会社はつぶれるものです」というショッキングなお言葉から話は始まりました。社員の欲求は会社をつぶす方向にある。仕事が楽で、給料をたくさんもらえて、休みがほしい。だからこそ基本的な理念をきっちりと伝え理解させる。会社は甘いことだけではだめ。時には厳しいことも言わないと。経営理念「いい会社をつくりましょう」の後に「たくましく、そしてやさしく」というのはこういうことです。

 

中小企業は優秀な人材はいない。だから「知らしめる」。これはただ「知らせる」とは違う。知らせてそれを徹底する。聞いている側は理解しているか、そこまで考えねばならない。1回2回ではだめ、50回・100回言って聞かせる。月例会のようにみんなの前でトップが直接話す場があるのがとても良い。

 

会社が困ったとき助けてくれるのは、一緒に働く社員しかいない。トップと社員の信頼関係が何よりだそうです。そのためには当たり前のことをきっちりやる。自由と権利の主張の前に義務と権利がある。成長は売り上げの多寡ではない。成長は社内の変化ととらえる。

 

これらはまさに塚越会長が実践されてきたからこそ言える言葉です。上に立つ人間は知識・技術も大事だが、何より熱心さが大切。塚越会長はないない尽くしから始めたとのことです。材木屋から21歳で派遣されて、寒天のことは何も知らなかったそうです。そこで擦り切れるほど高校の科学の教科書を学んだそうです。

しかも「寒天」という時代の移り変わりとともに消費量が10分の一にもなったものを取り扱っている業界の話です。普通に考えるとほかの業種に転換するか商売をたたんだほうがよいのではないかと思っても不思議ではないと思います。

 

しかし、寒天が売れなくなったのは時代の変化ととらえ、研究開発で生き延びてこられました。値段も用途もそのままでは市場は限られる。技術革新で新しいタイプの寒天、新しい寒天の使用法を見出してこられました。世界情勢を先読み、新しい素材を世界中に求められました。

 

「よそがダメになったのは変わっていくことに対応できなかったから」とおっしゃられます。「開発」と「人材」の二つが合わさったこそ、今までの時代を乗り切って、毎年着実に利益を積み重ねることができたのでしょう。大手スーパーなどとの付き合いをあえて求めず、自分の分にあった「年輪経営」を続けてこられました。そうして「目に見えないもの」の究極である「ブランド」を育ててこられました。

 

そんな伊那食品工業の今一番心配なのは、「今が、当たり前に思ってしまうこと」なのだそうです。「ありがとう」の反対語は「当たり前」で、調子のいい時ほど気をつけないと、ブームを真の実力だと勘違いして、いつの間にか「ゆでガエル」になってしまうというのです。大きな変化には気が付くが、毎日の変化には気が付きにくいので、社員の言動には気を付けて、何がよくて何がダメか厳しくても言うべきことは言う。いま「日本で一番大切にしたい会社」の一つである伊那食品工業ですらこのようなことをおっしゃられるのは、「感謝」をたくさんすることで生き延びてこられた伊那食品工業の、さすがの深謀遠慮だと感じました。

今ここまで来たのは当たり前じゃない。周りに迷惑をかけない「立派な社会人」になりなさい。その言葉に知識に経験が裏打ちされた重みを感じます。今の世の中、勇気をいただきました。

参加者8

このたびは「いい会社研究会」の夏合宿に参加させていただき、誠にありがとうございました。8月1日に訪問させていただきましたので、訪問記とその感想を以下にのべさせていただきます。

 

【ご対応者様】伊那食品工業株式会社 取締役広報室長 丸山様

社員数約400名
売り上げ170億

 

「経営とは知らしめることである。」この一言に尽きると思います。

 

「会社はつぶれるものです」というショッキングなお言葉から話は始まりました。社員の欲求は会社をつぶす方向にある。仕事が楽で、給料をたくさんもらえて、休みがほしい。だからこそ基本的な理念をきっちりと伝え理解させる。会社は甘いことだけではだめ。時には厳しいことも言わないと。経営理念「いい会社をつくりましょう」の後に「たくましく、そしてやさしく」というのはこういうことです。

 

中小企業は優秀な人材はいない。だから「知らしめる」。これはただ「知らせる」とは違う。知らせてそれを徹底する。聞いている側は理解しているか、そこまで考えねばならない。1回2回ではだめ、50回・100回言って聞かせる。月例会のようにみんなの前でトップが直接話す場があるのがとても良い。

 

会社が困ったとき助けてくれるのは、一緒に働く社員しかいない。トップと社員の信頼関係が何よりだそうです。そのためには当たり前のことをきっちりやる。自由と権利の主張の前に義務と権利がある。成長は売り上げの多寡ではない。成長は社内の変化ととらえる。

 

これらはまさに塚越会長が実践されてきたからこそ言える言葉です。上に立つ人間は知識・技術も大事だが、何より熱心さが大切。塚越会長はないない尽くしから始めたとのことです。材木屋から21歳で派遣されて、寒天のことは何も知らなかったそうです。そこで擦り切れるほど高校の科学の教科書を学んだそうです。

しかも「寒天」という時代の移り変わりとともに消費量が10分の一にもなったものを取り扱っている業界の話です。普通に考えるとほかの業種に転換するか商売をたたんだほうがよいのではないかと思っても不思議ではないと思います。

 

しかし、寒天が売れなくなったのは時代の変化ととらえ、研究開発で生き延びてこられました。値段も用途もそのままでは市場は限られる。技術革新で新しいタイプの寒天、新しい寒天の使用法を見出してこられました。世界情勢を先読み、新しい素材を世界中に求められました。

 

「よそがダメになったのは変わっていくことに対応できなかったから」とおっしゃられます。「開発」と「人材」の二つが合わさったこそ、今までの時代を乗り切って、毎年着実に利益を積み重ねることができたのでしょう。大手スーパーなどとの付き合いをあえて求めず、自分の分にあった「年輪経営」を続けてこられました。そうして「目に見えないもの」の究極である「ブランド」を育ててこられました。

 

そんな伊那食品工業の今一番心配なのは、「今が、当たり前に思ってしまうこと」なのだそうです。「ありがとう」の反対語は「当たり前」で、調子のいい時ほど気をつけないと、ブームを真の実力だと勘違いして、いつの間にか「ゆでガエル」になってしまうというのです。大きな変化には気が付くが、毎日の変化には気が付きにくいので、社員の言動には気を付けて、何がよくて何がダメか厳しくても言うべきことは言う。いま「日本で一番大切にしたい会社」の一つである伊那食品工業ですらこのようなことをおっしゃられるのは、「感謝」をたくさんすることで生き延びてこられた伊那食品工業の、さすがの深謀遠慮だと感じました。

今ここまで来たのは当たり前じゃない。周りに迷惑をかけない「立派な社会人」になりなさい。その言葉に知識に経験が裏打ちされた重みを感じます。今の世の中、勇気をいただきました。

参加者9

さわやかな風と深い青色の空や美しいアルプスの山々に感動しつつ、到着した伊那食品工業。

目の前に広がるかんてんぱぱガーデン、手入れの行き届いた赤松などの木々やたくさんの色とりどりの草花が迎えてくれました。プロの庭師が手入れをしているかのように美しいのですが、手入れは役員も含め、すべて社員全員がボランティアでやっているとのお話しにびっくり

その素晴らしい庭の中に本社があり、ミュージアム、レストランなどの施設が点在しており、都会にはない緑豊かな素晴らしい環境も、豊かな人間性をはぐくみ、温かい人間関係をも生み出している一因なのではと思いました。ブームに乗らない地道な年輪経営により、社員に負担をかけず、50年間一度もリストラをしていないことは、この時代には信じられないことです。

 

研究開発に力を入れていること、また自社でつくり、自社で売っていくという姿勢を崩さす、社員には、人間としてのあり方の最低限の条件として「人に迷惑をかけない事」としっかりとした人間教育をしています。

感謝の気持ちを持つことなど、月例会を行い、社員全員がトップの話しを聞き、情報を共有するという徹底した教育によって、効率も人間関係もよくなり、人を管理することもなく、無駄な時間や経費がかからないとのこと。それによって、一人ひとりのモチベーションも保たれ、いい会社として存続しているのだと思いました。

お話を伺ったあと、レストランで食事をしましたが、接客担当の若い女性がニコニコして、やさしく対応している姿に、こころがあったかくなりました。またお土産を買ったとき、バックに入らない荷物を持っているのを見て、お土産を大きな袋に入れなおしてくださいました。そのようなやさしい気配りが自然にできるよう社員を育てているのだなと感激しました。そして感じたことは、みなさん生き生きと楽しそうに働いていました。このように周りの方にも配慮し、人を大切にする会社だからこそ、この厳しい時代にも、社員やその家族、地域、お客様に愛され、信頼され、50年もの長い間継続できているのだと思いました。またこれから100年先もずっと存続していける会社なのだと実感しました。



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