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2012年9月8日 株式会社大谷様訪問感想文

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参加者1

私達の乗ったタクシーが到着するのを、大谷社長は玄関の外でじっと待っていてくださいました。そのお姿を見つけたとき、温かいものがジーンと込み上げてきて、お話をうかがう前に、すでに感動しておりました。

 

ハンコは衰退産業で、成人式記念の注文も半減していて、そのために多角経営もされていおり、大手ができないことで勝てる場を見つけて対応しているとのこと。時代の波に流されない工夫で、経営も安定していることはすばらしく、そのための努力を日々されている結果なのだと思いました。

 

座ってできる仕事で、障碍者が働きやすく、また手に職をつけて自立していくことが可能な職として、受け入れやすい業界でもあるということ。
障碍者の法律(S51年)ができる10年も前から障碍者を雇用しています。
昔1万円を持って、社員の家庭を全部回っていたことがあったという温かい社長さんです。そのとき、障碍の子を持った社員が親なきあとのことをとても心配しているのを知り、そこから新潟だけではなく、全国に働く場をつくろうと全国展開をはじめたそうです。
障碍者だけでなく、普通の社員に対しても、工場は65歳まで、店舗は70歳まで雇用しており、高齢者の雇用も考えて経営されていて、社員には心強い会社です。

 

驚いたのは、利益は一覧表にして毎月全社員に配るとのこと。
個人の履歴書以外はすべて社員に隠さず公開しているという潔さ。
各店舗や個人の成績も発表しており、表彰もしています。また成績の悪いベストテンも発表するが、これは深刻にならず、おもしろおかしく発表して、競争はさせるが、社員が苦しまないよう配慮されています。ここにも社長の温かい思いやりが感じられます。

 

人事も部署ごとに必要なら、社員が面接し採用しているとのこと。それをうかがい、社員を心から信頼しているからこそできることだと思いました。しかも、部署内での仕事の分担もそれぞれが話し合って決めており、自主性を重んじています。
このように、社員に会社の内情を隠さず公開したり、人事も任せてしまうということは、
社員でありながら、社長の視点や責任を一人ひとりが持ち、自分の会社は自分が背負っているという意識を高めているのではないかと思いました。

その意識を全員が共有するために、社長は毎週1回本社の社員に会社の状態や自分の想いを話されるそうです。また全国にある店舗の社員には直接話しができないので、録音して
そのテープを全社員に聴いてもらっているとのこと。社員が社長と同じ目線でしっかりと経営も考えていかれるように考えられており、この努力があってこそ、安定した会社として継続できているのだということがはっきりと分かります。

 

また欠点を見たら切がないから、批判せず良いところだけ見て褒めて育てることを実践しておられます。工場内を見学しているとき、精神障碍の方の仕事ぶりを見て、社長はさりげなく褒めていらっしゃいました。

 

「ありがとう券」(1枚100円)を発行しており、何か親切にしてもらうと感謝の気持ちとして「ありがとう券」が相手に渡され、その枚数分のお金が給料に上乗せされます。
また「感謝状」もあり、お誕生日に日ごろ感謝の気持ちを伝えられないでいる家族に宛て感謝状をプレゼントし、その感謝状を3ヶ月ごとまとめて本にしているそうです。
社長自身いやなことがあるとその本を見て、元気をもらうそうです。このように、社員同士でいつも感謝の気持ちを大切にして日々を過ごしています。
今の社会は「自分さえよければ」という自己中の考え方も多く、人と協力することや人を大切にすることが少なく、さみしい思いをすることが多々ありますが、このような取り組みから自然に温かい心の交流が生まれるのだと感激しました。

 

社長は最初の子どもが生まれた頃に難病を発症し、入退院、手術を繰り返しており、命の保障もない状況の中、経営もされてきました。そのお話の中で、なぜ自分だけがこんな辛い思いをするのかと思っているときは、病気があちこちに転移していたが、病気になって気付けたこともあり、病気になってよかったと思えたときから、転移がなくなったとのことです。死と隣り合わせでも新潟で一番のはんこ会社になるという夢を諦めず、子どもを残して、また親より早く死ねないという気持ちが、強く生きるということにつながっていることを感じました。
そして自分にできることを思い切りやり、実現してこられたからこそ生まれる自信と懐の深い温かさを感じ、私もたくさんの勇気と力をいただきました。

 

今期で退職され、その後は就職が難しい精神や知的障碍者の訓練や働く場をつくるため社会福祉法人を立ち上げられるとのこと。すでにつぶれたゴルフ場を買い取ってあり、そこに施設と牧場、農場をつくり観光の場にもするとのことです。2億円以上の退職金をすべて寄付をし、その夢の実現に向け、また新たな人生が始まります。その潔い姿勢にも驚きます。新しい施設ができたら、また是非訪問させていただきたいです。

 

そして帰り、タクシ-に乗ってから、私はこのすばらしい社長が、いつまでも長生きして活躍してほしいと願いつつ、私達のタクシーが見えなくなるまで見送ってくださった社長に「どうかお元気で!」と心の中で手を振り続けました。
言葉では表せないほどの感動とたくさんのことを学ばせていただき、社長には心から感謝しております。
大谷社長に少しでも近づけるよう今後も努力を積み重ねていきたいと強く誓いました。
どうもありがとうございました。

参加者2

最初にお出迎えしてくれたのが、大谷社長だ。正直、驚きました。大谷社長は、とても気さくな方で、本当に社員のことをよく考えて経営をしていらっしゃるんだなと心から感じました。

株式会社大谷の経営理念は

1.お客様に喜びと満足と感動を与え続ける。

2.働きがいがある職場作りと社員の幸福をめざす。

3.社会福祉に貢献する集団を作る。

 

となっており、これらは平成元年から変わってないようだ。また、平成元年以降は経営理念がなかったという。昔は、今と違って、社員のことをよく考えずに経営をしていたみたいだが、人が増えていくにつれて、考え方を変え何か経営理念を考えなくては、と思い経営理念を作り今も理念通りに行っている。

 

全てオープンな経営

決算報告書など、普通はあまり見られたくないものをオープンに公開していて、会社のお金の動き、店舗ごとの売上、個人の売上こと細かくデータに出し公開している。なので、ワーストの店舗もしっかり書いてあるのだ。すごいのが、各部門ごとに表彰され、賞金も出るのだ。会社の売上は社員が頑張ってくれたおかげであり、そお金を社員に配るのは、当たり前。というのを実行して、感動しました。

 

クレームは社長へ

夜間、日曜、祝日に来るクレームは、社長宅にかけてくれと、商品の袋に書いてある。社員が一生懸命作った商品のクレームは私の責任と決め、社長自身で対応しているようだ。ものすごい責任感であり、尊敬に値するものです。

 

障害者雇用

株式会社大谷は、障害者雇用にとても力を入れている。実際に、工場の中を見させて頂きました。働いている障害者の人たちは、とてもストイックで集中していました。なのになぜこんなにも、障害者の人たちの働く場所がないのか、悲しくなりました。この問題は、私たちの責任だと思います。障害者の人たちが働きやすいようにこちらから仕事を提供してあげれば、問題ないのでは?と思いました。また、相手のしやすいように考え仕事に取り組んでいる人たちは、今の世の中にどれくらいいるのだろうと疑問に思いました。

大谷社長の言っていた、「世の中に役立つことをしていきたい」と言う一言が胸に突き刺さりました。大谷社長は70歳である。訪問した次の周の月曜日にご退職されるようで、その後、自分のやること、夢が明確でありものすごいパワーの持ち主だなと思いました。この活力を今の若い人たちも、見習って欲しいです。私は、今大学生なのですが、直接その言葉を聞いて、自分もやらなくては、置いてかれる。と焦りを感じました。

就職活動で悩み、命を絶ってしまいそうな大学生に直接会っていただきたいです。何かが、変わると思いますし、前を見なくてはと思うようになると思います。私たちはまだ、20代です。不安なことが沢山あると思います。が希望も夢もあると思います。まだまだ、人生これからです。と同世代の人たちに伝えたいです。

 

参加者3

「いい会社」法則員会の勉強会で株式会社大谷の会社見学会があることを知った。
障害者雇用に力を入れている会社だと聞く。少し興味を持った。
場所が新潟のため大阪からは遠く、いけないなと諦めていた。
まして、集合時間が朝の9時、前泊しないと間に合わない。
しかし、たまたま東京出張が入った。しかも8日の午後に打ち合わせの予定が入っていたが、夕方に延びた。行ける。行けという事かと思い、前日に新潟に行くことに決め、高速バスの予約を取る。

 

訪問当日、玄関にタクシーを着けると笑顔で出迎えてくださる人がいた。会議室にも案内してくれた初老の方が大谷社長だった。社長自ら玄関まで出迎え、会議室にまで案内してくれたことには驚いた。人懐っこい笑顔の応対が私の緊張をほどいてくれた。「居心地がいい」と感じた。

 

開口一番、今度の月曜日の株主総会で社長を退任するという。御年70歳とまだ若い、会長職にも残らないという。そして退職金を寄付して社会福祉法人を設立する。農場や牧場を開設して知的障害者、精神障害者が働くことができるよう自立支援をしていくという。

なかなかできることではない。
そのきっかけになったのがご自信の難病との闘いがあった。またそれ以上に障害者の家庭を訪問してから、将来の不安を取り除きたい一身で「一生涯面倒を見ることができる施設を作る」と決心した。

 

人には必要なときに必要なものが与えられるという。大谷社長には病気が与えられ、病気を通して健康の有り難さ、家族の有り難さが見にしみ、社会福祉法人設立の原動力になったように思う。
「つらい」が「ありがたい」に変って病気が治り「長く生きられない」と医者に告げられてから今まで生きてこられた恩返しの気持ちが社会貢献へと向かわせた。
「いつ死んでも、いい人生だったと思えるように」悔いを残さない人生が今日までつながっている。
常に自分との戦いであったと思う。他人の言葉に惑わされず、自分が信じた道を歩んできた結果が日本一のはんこ「株式会社大谷」を作ってきたように思う。

 

現場に案内されて、驚いたのは挨拶が素晴らしい。
また、人目では健常者と障害者の区別がつかない。それは健常者は障害者を障害者とみていないし、障害者は自分を障害者とは思っていないところにあるように思う。
難しい仕事をこなしていた。すごいと思った。
一人一人が自分の仕事に責任を持ち、持ち場、持ち場を任されている自信が職場の雰囲気を作っていると思う。それは大谷社長の経営方針の顕れであり、ひいては経営理念のなせる業なのかもしれない。
試算表もオープン、表彰制度もオープン、社長が知っていることは社員も知っていると、すべてオープン。
だた、優しいだけではない、必要のないものは徹底的に削減する。全ての電気に紐がついていた。
使わない電気は消すためだという。コピー機にも一枚のコピー代が書いてあり、用途によって使い分けるようになっていた。コスト意識が随所に散見した。

 

「人は欠点ではなく、いいところを見ている」という。欠点では人は育たない。
いい会社といわれる社長は、長所を見ている人が多いことに気づかされた。

 

障害者だろうが、健常者だろうが、全ての人間は神から見たら不完全な生き物でしかない。

 

最後に握手をさせていただいた。とてもチャーミングな笑顔が心を和ませてくれた。
空を見上げると、透き通った青空と緑の芝生がとてもさわやかで、大谷社長の第二の人生の門出を祝っているようだった。
屈託のない笑顔の奥には、難病を乗り越え、苦難、困難を乗り越えた恍惚とした輝きを放っていた。

今回、大谷社長にお会いすることができて本当に良かったです。

いろんな意味で勇気の原理をいただきました。
ありがとうございました。



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