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益田ドライビングスクール(Mランド)様訪問感想文

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60代男性

●はじめに

いい会社研究会秋合宿In島根で突然訪問することになりました。2002年頃よりいい会社ということでDOIT!シリーズに紹介されていたことは知っていました。その時は益田ドライビングスクールだったと思いますがMランドということばは記憶ありませんでした。今回訪問案内できたこと、総務部長椋木さんの丁寧な案内と営業部長同席での質疑にとても充実した見学会でした。感謝申し上げます。

 

●案内と質疑からの気付いた事

  1. まずは教習所入口の従業員の駐車場は「世界一の駐車」と白い標識に黒い筆文字で堂々と表示してある。どのような駐車が世界一なのか。乗用車の先頭がきちっと一センチのはみ出しもなく揃っていたのです。我々島根見学隊は仰天の声が一斉にでました。
  2. Mランド、この国のルールはただ一つ、それは「挨拶」。挨拶は自分を変える、世界が変わる。オーナーの小河会長は20年前アメリカ人の先生を雇って挨拶運動を展開。何故アメリカ人なのか。それは外人はあいさつが上手だから。インストラクターが挨拶運動をしたため、生徒同士も自然のするようになったとのこと。確かにこのランドで人が行きかう時はみな目を合わせて挨拶だ。茶髪であったり、斜に構えた生徒も自然に変わるという。
  3. 例の生徒が掃除するトイレの前での説明。トイレ掃除すると金髪の子でもすぐに変わるそうだ。変わることが無いだろうという子でも変わるのでびっくりするとのこと。感動の物語。始業時の2時間かける。20名限定の予約制。予約表に基づく。事務所で生の帳票を見せてもらった。
  4. 小河会長は91歳、今でも毎日会社に青いこじんまりしたベンツで出社し、毎朝幹部とミーティングするという。幹部とは現社長(本部長)と孫の部長とのこと。会長から人間哲学から経営のことを教授をうけているとのこと。そして週一回は部長クラスを入れた幹部ミーティングを開催し、会長から薫陶を受けるとのこと。この会社は小河会長の大切な永遠の宝物なのだと思った。会長はこの島根の田舎にあって日本一、世界一を目指している。その源泉は会長のへそ曲がりと反骨精神や人間性にあるという。以下に記述するアイデアラッシュの仕掛けや仕組みは全て会長の指示だとのこと。
  5. 小雨が降ってきたので小さなコンビニのような日用品のショップを案内いただいた。そこではMマネー:ダラー(100円)の地域内通貨があるという。確かに値付け札は全て$表示だ。隣の飲食やパンのコーナーでも同様にダラーでの購入だという。1、2、5、10$札を見せてもらった。セント単位は10円を使うらしい。このダラーを稼ぐにはトイレ掃除や場内清掃の手伝いや感謝のカードなど記入するともらえる。特にトイレ掃除は20$らしい。このトイレも見せてもらった。百貨店のトイレのように綺麗だった。掃除用具も4定できちっと揃えてあった。会長はイエローハットの鍵山秀三郎さんの影響を受けたのだという。1年間に2000万円の持ち出しだという。それでもやり続けている。
  6. 2013年は創立50周年。1963年創業ということ。20万平方メートル、東京ドーム4個に相当。コースとしては日本一の広さ。300本の樹木があり、山の自然を生かしているのが特徴。公安委員会は自動車教習場内のコースには樹木は認めないとのことで何回も改善指導が出たようだが、会長は一切無視。今は公安もあきらめたとのこと。反骨なのだ。確かに一つの山を整備してできており、緑や自然豊かなランドである。小山の頂上に向かう坂道の途中には、合宿する生徒の宿泊施設があった。4人一部屋だという。しかもテレビが無い。消灯もきまっており生徒たちは規則正しい生活と人間的な交流から、自閉症などの生徒も卒業には自分の意見をきちんと表現できるようになるという。
  7. 事務所の前には日本庭園の技術を使った植栽庭があり、見事は岩や石と植栽で日本伝統の文化を表現している。各所にそのような箇所がある。5年前に日本一(年間6000名越え)になった時、交流のある(株)タニサケの社長から贈呈された北山大杉もあった。先ほどの小山へ向かう途中には茶室もある。「無尽蔵」と「空中戦」(10メートありそうな高床式)がありこれも会長のアイデアで日本の伝統文化を味わってもらう、あるいはその大切さを理解してもらう目的らしい。千万円単位で仕組みを作るとのこと。この茶室の女亭主が丁寧にあいさつして下さった。着物を着ておらず失礼しますとの両手をついてのこれが日本だというばかりの「もてなしの心」が伝播してきた。お茶を味わうと女性は美人になり男性はかっこよくなるという。(椋木さん)
  8. あちこちにある人生道場のことば(言霊)標柱は会長が尊敬する會津八一の作品からの引用とのこと。(1881年(明治14年)8月1日 – 1956年(昭和31年)11月21日)は、日本の歌人・美術史家・書家)「一人で生まれ、1人で死ぬる。だから幸せをつかめ。いい友をつくれ。ありがとうと言ってくれてありがとう。」(会長の大書の文字)
  9. 教育システムはという質問に対する答え:会長は毎日の本部長と部長(孫)に対する指導と毎週のマネジメントとのレビューミーティング(各部門の情勢報告と対応など)で教育しているとのこと。研修大会年2回あるとのこと。年1回のMランド祭り(6月第一土:5000人来場)100kmウォーキングの企画運営が研修となっている。改善カードやありがとうカードも教育研修となっているとのこと。つまり、年間のイベント企画運営をプロセデュースしたり協力することが研修なのだという。
  10. 大学での学生への宣伝活動だ。会長のコネクションでやらせてもらっているという。しかし、現状6割は口コミの紹介だという。ある意味でリピートということだ。紹介で顧客を確保できることは経営にとって重要な顧客満足度指標だと思う。学習障害の生徒への対応もやっている。行政や社協のアプローチもやっているとのこと。営業における価格競争問題については、実際にはあるが、当社は全く反対に値上げする方向だとのこと。価格よりサービスが優先とのこと。
  11. 従業員の評価制度という質問に対して:いくつかの要素で評価されるが、結局は役員である。ということは会長なのかと思った。どうも制度としては透明性にかけるのではないか。ワークライフバランスについて:ありえないというような回答。幹部のみかもしれないが、ワーク、ワーク、ワークと三回繰り返された。
  12. 入口の建設中も建物はという質問に対して:現在取り組んでいるのは外国人専用の滞在ハウス、コミュニティ広場だ。300人宿泊できる。それとバイオマス発電所とそのエネルギー利用しての大浴場だ。外国人生徒(顧客)の需要増に対応して中国人インストラクターなど4人を採用している。(当日も現場では中国人が多くいました)
  13. 理念はどのようなものかという質問に対して長いのが3つあるのだが「もうかるのではなく、若い人のためになる」だという。

 

●まとめしての感想

  1. Mランドをこの水準まで引き上げたのは何といっても島根県の田舎の町で何としても日本一の自動車教習所を作るという信念と情熱(志)がワンダーランドのような教習所をつくりあげたのだと理解できました。しかもただの合宿型でなく、一期一会の精神から会長の想い(日本の文化と誠実な精神を若い人に伝承したい)が強烈なのだと思いました。それは一般家庭や通常の公的教育では体験できない日本人への回帰とユニークな仕掛けでの取組が効果的に機能したのだと思いました。
  2. 会長の人生と人間力の源泉である島根の文化と精神を伝承して次の世代が精神性を高めてほしいという願いがあちこちの標柱、會津八一の文字と言霊からビンビンと伝わってきました。その骨頂はトイレ掃除であり、茶室なのだと思います。感謝と挨拶これは人間として基本の基本だと思いますが、挨拶はこのMランドのルールとし徹底されていました。それと感謝はありがとうカードという仕組みで色色な関係者への感謝を表現記録することでとても豊かな人間関係を築くことに成功していると思いました。つまるところ世の中で忘れられた人間としとの基本をこの教習所で学べる点なのだと思います。逆に言うと既存の家庭や学校で教育能力の無さの証拠をしめしていると思うと本質的な対策は別のところにもあるのではと思います。
  3. 昨年50周年とのことですが、今までは小河会長の強烈なリーダーシップによる経営(高い日本文化と人間主義的哲学に基づくリーダーシップ)で社会の変化に対応して、効果的な仕掛けや仕組みの導入で成功しされてきました。しかし91歳でも現役の実質経営トップの役割を担っておられることを垣間見るとき、早く次の経営者へのバトンタッチの行程を確実にしてほしいと思いました。
  4. 当社従業員の仕事の仕方はワーク、ワーク、ワークだとの発言と募集しても応募ゼロとう事実を考慮すると、従業員のワーク&バランスと生徒(ゲスト:顧客)の満足度に向けたサービスの向上(仕掛け)というジレンマを乗り越えることが今後の重要な課題と思われました。

40代女性

 この度、10月3日に、島根県益田市安富町にあります益田ドライビングスクール様を訪問させていただきました。

 緑豊かな教習所、Мランドは自然に囲まれた場所にありました。その広大なМランド内をポイントのみご案内いただきながら歩いて回りましたが、歩く先々に言葉が掲げられていたり、綴られていました。その発想とメッセージ力はものすごいと思いました。そして、自然を大切にし、活かしながらМランド内を造られているのがよくわかりました。また、合宿所のお部屋にはテレビがなく、人とのコミュニケーションを大切にしていることも教えていただきました。 

 

 特徴としては、一つには、合宿中のルールが「あいさつ」であること。私たちが訪問させていただいた際にも、歩いていると四方八方の会う人、会う人から「こんにちは」とあいさつされ、初めは対応が追い付ついていないほどでした。しかし、時がたつと、だんだん慣れ、同じペースであいさつできるようになりました。小河会長の「あいさつ」へのこだわりについてお話を伺いましたが、あいさつのためだけにアメリカ人を雇ったほどであり、あいさつが人間関係構築の基礎であり、Мランドでは、重要視してルールとしているとのことでした。

 

 また、Мランド専用の地域通貨「Мマネー」があり、合宿に来たゲストさんたちは、МランドでこのМマネーを使用し、買い物や飲食を購入します。そればかりではなく、トイレ掃除に参加したり、キャンプに挑戦したりすることで、このМマネーをゲットすることができる仕組みとなっており、若者のボランティア精神を育成したり、水道もなく、何もないキャンプ場での生活に挑むことで、厳しさや創造する心を養う仕組みもあり、やはりチャレンジすることでМマネーがゲットできるようになっています。

 そして、このМランドの中では、占いや岩盤浴、エステ等も楽しめる仕組みとなっており、楽しみながら学べる仕組みになっているのも特徴です。まさに、エンジョイパークでもあります。とても講習所とは思えない感じでした。

 

 また、自然の中に教習用のコースや宿泊施設、キャンプ場等さまざま備えており、とてもよい環境の中で学びができると感じました。

 そして、茶室もあり、茶道に親しむことで日本の文化に触れ、和の心が養われたり、宿泊施設が通常4人から6人部屋であり、合宿に参加された方同士の交流や助け合いの関係が構築しやすい工夫がなされていました。交流、コミュニケーションを大切にしていることも強く感じました。

 

 このように、人の心や思考が育まれる仕組みづくりがなされていることが、素晴らしいと思います。そして、社員さんの幸せや成長ばかりでなく、利用される方の幸せや成長も考慮した仕組みづくりとなっておりました。これらは、小河会長の人並み外れた広大な思考や発想のもと、今のような広がりができているとのことでした。

 

 また、さまざまな人と人との関わりや教習を通じての学び以外に、仕組みの中で成長していく、自然から学ぶ、といった人生の学びについても大切にしている会社だと感じました。

 お話の中に、Мランドを利用される方の中には、不良や自閉症の方のいらっしゃるとのことでしたが、他の人たちと合宿の間、生活をともにされ交流されたり、トイレ掃除や教習所内の掃除をすること、規則正しく生活すること等で、よい生活習慣が身につくと同時に、心が磨かれるとのことです。そのため、全国から口コミにより、利用される方が集まってくることのことで、凄いと思いました。このように、仕組みやイベントの魅力に集まってくること自体も凄いのですが、何よりも合宿される方の本来持ち合わせている人間性や個性などを引き出す仕組みが作られていることが最大の凄いところだと感じました。

 

 そして、社員教育としては、1泊2日で泊まりの研修が年2回実施され、徹夜で考え、翌日にその内容を発表し合うとのこと。徹底した研修ぶりです。また、Мランド祭りといって、約5000人もの人が集まる大イベントがあり、それはスーパーハードで、テントも100張るとのこと。そして、6月には、広島県から島根県までを夜通し歩く100㎞ウォークという企画もあり、ゴールはМランド祭りの会場で、熱き思いと感動のあるイベントとのことでした。

 

 このような社員のためのさまざまな人間性を高める企画は、地域ぐるみのイベントであり、地域に根ざしている会社であることが伺われます。

 経営に関しては、一度は長男、次男に経営を任せたが、親子では甘えが出るため経営が上手くいかず、二人とも辞めさせて血縁のない方が現在社長を務めているとのことでした。このように、会社を継続させていくことが重要であり、このような小河会長の一貫した経営は学ぶところがあります。改めて考えさせられました。

 小河会長の

「儲けを考えず、赤字を出さない」という信念のもと、「若い人のためにやっていたら、日本のためになる」

という考えで経営をされていることを学び、継続に繋がっている大きなヒントをいただきました。

 

 Мランドを見学させていただき、お話を伺う中で、さまざまな会社で良いと思って取り組まれていること等を取り入れて展開しているのがよくわかりました。例えば、「ありがとうカード」は他でも取り入れている会社はありますが、小河会長は、それをそのまま取り入れるのではなく、一工夫して独自のものとして取り入れているのが素晴らしいと感じました。「ありがとうカード」でいえば、地域通貨Мマネーがもらえるように引換券がついているといった具合です。

 小河会長はご年配ではありますが、現役で、独自の発想で今も夢を抱いて、目標に向かってお仕事されている姿は、とても活き活きされており、輝いていらっしゃいました。お目にかかれて光栄でございました。

 

 人のために努力したり、何か事を成すことは、容易ではなく、できることではないと思います。しかし、社員さんやその家族や地域の人たちの幸せを第一に考えて仕事をしていく人が増えていくことで、よりよい世の中に変わっていくと信じます。

 この度は、貴重なお時間をいただき、多くの学びと気づきをいただき、ありがとうございました。

30代男性

 平成26年10月3日にMランド(益田ドライビングスクール)へ訪問させていただきました。

 まずは訪問までの流れです。少々山の方へ入ったかな?と思ったころにMランドが見えてきました。まずは「世界一綺麗な駐車」の文字と綺麗に整列した車が目に入りました。この時点ですでに普通の自動車教習所とは違うと予感させられます。その横では新しい建物が建設中で、後で知ることですが、ここへ学びに来る外国人向けの寮と交流施設でした。この時点でMランドの中に入っていたと言えます。

 

 Mランドのある島根県益田市の人口は平成26年8月末現在で49,442人であり、立地的にも山にあり、競合他社と比べても良い場所にあるとは言えません。しかし生徒が年間6,000人やってきます。遠くの都道府県からやってくるのです。そのほとんどが口コミなのです。ここにこの会社の凄さがあります。

 入ってすぐに敷地内の山の中腹に「愛をありがとう、君のことは忘れない」とあり建物には「氣魄(きはく)」の大きな文字がありました。白い杭には「美しくなりたく候」など書かれており、いたるところに経営者の方の想いが詰まった言葉があります。多くの言葉の中で、一つでも心に大きく響くものがあればよいと考えておられるのでしょう。言葉は人を変える力があります。

 

 

 敷地内を歩くと赤い服を着た教官の方を中心として皆さんが快い挨拶をしてくださいました。生徒(ゲストと呼ばれていた)の方も挨拶してくださいます。

『Mランドの唯一のルールは「挨拶」であり、挨拶で自分が変わり、世界が変わる。』

と入口に書かれています。

 

 挨拶が出来なかった若者が、この教習所で学んで帰ってくると挨拶が出来るようになっている話が書籍などで書かれており、受講者本人からの口コミでも広がり、地元のみならず遠くの都道府県から受講にやってきます。Mランドに期待するのは自動車の運転技術と免許書だけではなく、人としての成長でもあるのです。

 総務部部長の椋木勇一さんと、その後、営業部部長 水津浩さんが対応してくださいました。椋木さんは見た目が厳しそうな方で、多少ぶっきらぼうな話し方をされていましたが、訪問の初めから最後まで付き合わせていただいて、いい人であると思う人柄を感じました。最後まで面倒を見てくれる先生、そんな印象を受けました。水津さんも、社内の実情を正直にお話されて、正直すぎるほどの人の好さを感じました。

 

通貨「Mマネー」の説明で施設内のコンビニを拝見しました。日本円ではなく「$」で書かれた商品値札を見て、不思議な感覚に襲われましたが、更にすごいのは朝の掃除やお茶室でのお茶をした際にマネーが渡されることです。Mランドの理念に合った行動をしたらお駄賃が出る、そんな形です。人として良い行動をしたら褒められる、とも言えるでしょう。更にはコンビニには店員はおらず、欲しいものを取ったら、箱にマネーを入れるだけです。無人販売なのです。都会の人などは驚きでしょう。様々な生徒が入校してくる中で、人を信じている姿勢を無人販売で示しているようです。こうして言葉に依らずメッセージを伝え続けているのでしょう。

 

 

 茶室もあります。すでにドライビングスクールとは別の世界ですが、これも生徒に人として成長してもらう一つの施設です。車の運転技術だけを教わればよいのではない、使い方を間違えば凶器となる車を扱う人の心を育てる思想があるのだと分かりました。

 敷地の中を歩く事が出来ました。Mランドの敷地は山も含まれており、運動不足の私は息を切らせながら歩きました。山に舗装された道も教習に使われるそうです。初心者には運転が難しい道に思われます。それもまた教育なのですね。

山には従業員が作ったアスレチックがありましたが「プロの業者が作ったわけではないので、あまり信じると危険です。」と椋木さんが言っていました。生徒が山で怪我する事もあるようですが、免許を取るような大人なので自己責任で遊んでもらっているようです。この辺りは少々気になるところでもあります。

 

 

 創業者であり現在も代表取締役会長の小河二郎さんは自分の息子2人を後継者候補から外した話も聞きました。あまり具体的に聞きづらい話でしたが、経営が甘くなるとの理由と聞きました。経営の厳しさとそれをよく知る経営者の判断であろうと思います。現在はお孫さんが会社に入り、会長と毎日話をしながら経営と、その哲学について学んでおられるようです。現在91歳という会長の年齢を考えれば後継者の育成が急務である様子です。

 

 

 自動車は使い方次第で便利な道具になり、凶器にもなります。使うのは人であるため人の心次第で大きく意味が変わってきます。Mランドでは運転技術や運転知識を伝えることのみならず、心の面も教育するよう努力されています。その志は正しいと思いますし、この学校を選ぶのは生徒より親御さんの方が多いでしょうから、それによって他の教習所との差別化が生まれ、少子化傾向にある日本で生徒数が減らない成績をあげられていると思われます。

 

 そして最近の傾向である入校費用を下げる方向へと流れてゆく現状とは逆に、上記のサービス向上と大切な心を伝えることによって、値段の維持をされる方針は、今後の生き残るためには必要な戦略と言えるでしょう。

 

椋木さんは「心を教育しようなんて大それたことは考えていません、一番は運転できるようになってもらうことです。心の面は、ただ、そうなればいいな、という想いで接しています。」と仰っていましたが、やはり、他の教習所とは違うというのが私の感想です。私も教習所で学び運転免許を取得しましたが、Mランドのような思いやりは一切感じませんでした。そのため、Mランドの特殊性が良く分かります。

 

 今後もゲストの心を育てる運営を続けてほしいと願います。今回は訪問させていただいてありがとうございました。

50代女性

島根県益田市に5万人弱の町に年間6000人を集める合宿型の自動車教習所、Mランドドライビングスクールがあります。周りに何もないところに東京ドーム4個分の広さの敷地を持ち、田舎にあっても日本一を目指そうという会社があります。1位から4位は首都圏周辺の教習所が多いですが、Mランドさんは現在5位、島根の田舎にありながら大健闘しています。

 

最初に訪問して目に入ってきたのは、

『この国のルールは一つ それは「挨拶」

           挨拶は自分を変える 世界を変える』

 

合宿期間中のルールがあります。それは人にあったら必ず挨拶をするということ。お客様同士が挨拶することになりますので、なかなかこういう会社はありません。

挨拶は人間関係の出発点であり、そこから世界が広がるということに起因しています。

 

挨拶のためだけに、外国人を採用したということには驚きです。そのくらいのあいさつが重要で本気度を感じます。

挨拶はコミュニケーションをとるもっとも最適なツールですが、できている人は少ないかもしれません。

 

Mランドさんではいたるところに心に響く言葉が溢れています。いたるところにある格言は小河会長が考えたものが多く、心に響くものがとても多いです。

挨拶の格言で私が好きなことばがあります。

「若者は若者らしく  大きく明るく、

  女性は女性らしく そこに花が咲くように 挨拶をしよう」

私もそこに花が咲くように、挨拶したいものです。 

 

 

自動車教習所という免許取得の資格を取ると同時に美しき心を磨くために、本来持っている美しい心を取り戻すために、様々なものを用意してくださっています。押し付けるのではなく、自然に自らが気づいていくように、感性に訴えかけてくるものがあります。

日本のわびさびに触れられる、お茶室があったり、絵画が飾ってあったり、ギャラリー室、瞑想室まであります。その他にも占いカフェや岩盤浴、ゴルフ、テニスコートと心身共に鍛えられる場所があり、至れり尽くせりで2週間の合宿生活がとても有意義なものとなり、心身共に成長したと感じる方が多いことが人気の秘密かもしれません。

 

 

私がもっとも感心したことは、「Mランド」の名前の通り、一つの島(国)を作り出している、一つの独立した国があって、独自の通貨(Mマネー)がある。美しい心をとり戻すための行為をするともらえる独自の通貨(Mマネー)があります。Mランドではコンビニで物を買うにも、このMマネーしか買えません。そのMマネーを獲得するには、校内掃除やトイレ掃除、茶道教室に参加しておもてなしの心を学んだり、「ありがとうカード」を書いたりして、もらえるようになっています。「思いやりの心」「感謝の心」がマネーの対価となっている。なんて素晴らしいんでしょう。一番の人気はトイレ掃除です。一番自分が変われる場所ではないでしょうか。人の嫌がることをすることで感謝が生まれてきます。

 

「ルームメイトからもらったありがとうカードで、こんなにうれしい気持ちになるとは思ってもみませんでした」こんな感想が届く教習所があります。

思いやりの心、感謝の心、うれしい心が、今度は他の人にもしてあげたいと思うようになります。思いやりの心が世界を美しくしていきます。

このMランドでは、コンビニに物を買うにも店員さんがいません。お金を箱に入れておくだけです。良心に任せて信用している。とても驚きです。

すべてアイデアは小河会長のアイデアで、今もなお91歳にしてご健在で現役です。

 

Mマネーだけでも年間1,000万~2,000万円かかるそうです。どんな片田舎にあっても利益を上げている会社があります。共通して言えることは、場所が悪いからとか、景気が悪いからとか、世界情勢が悪いからと言い訳せず、「会社は社会の公器」をモットーに知恵を絞って努力してきた結果ではないでしょうか。

若者が若者らしく、心身ともに健康で育っていってほしいという使命感と社会に貢献していくという強い信念がアイデアの源泉ではないでしょうか。

 

 

卒業生を見送るときに、教官全員が外にでて音楽とともに見送るそうです。私たちも帰るときに同じようにしていただきましたが、感動でした。

最後まで感動を与えてくださいましたことに感謝申し上げます。

最後の最後まで手を抜かない経営を学ばせていただきました。

本当にありがとうございました。

30代男性

今回のMランド(益田ドライビングスクール)は「当たり」だと思いました。もちろん下調べはしましたし、それなりに面白い会社なんだろうなーという印象を持っていましたので、準備はしていたのですが予想以上でした。今回はその予想以上についての感想をつらつらと述べたいと思います。

 

 まずMランドの敷地近く(恐らく従業員用駐車場?)で見た、「世界一美しい駐車場を目指します」の大きな看板。普通は標語的な意味合いで設置している会社がほとんどだと思いますが、このMランドは本気で、置いてある車両が等間隔で並び、それもその一台一台が前輪をブロックに綺麗に乗せて並ぶのです。凄い!言うのはただですし、いくらでも言えますが、実行をするのは難しい。それをいとも簡単にやっているこの組織力は凄いです。

 

 最初から最後まで丁寧にご対応頂いた総務部椋木部長のご案内で敷地を巡らせて頂いて、HPで載っている内容がいかに「これっぽっち」だということに気付かされました。私は栃木県の自動車教習所で合宿して免許を取得しました。まず教習車の並びがめちゃくちゃで、隣にある養豚場の雰囲気と相まって最悪の教習所でしたが、Mランドでは全く逆で綺麗に整列された教習車からは好感しか感じられずある意味異質な感じがしました。(某レイン◯ーモータースクールにも1ヶ月半ほど在籍しましたが、他人ごと感が強いスクールの雰囲気に嫌気が差して止めました。)

 

 敷地内には沢山の標語が飾られていますが、やっぱり一番印象残ったのは、「この国のるーるは一つ それは「挨拶」 挨拶は自分を変える 世界が変わる」です。こうやって掲げる会社はありますが、やはり実行は難しいと思います。しかしながら、Mランドの敷地を跨いでから赤い制服や関係業者さんとも思われる方まで挨拶が徹底されていて、非常にいい気分になりました。私は旅館ホテルのコンサルティング業を行っておりますが、不調の宿ほどやはり「挨拶」がありません。お客様には当然お出迎えの挨拶やお会計後の感謝の挨拶はするのですが、社員同士や関係業者さんとの挨拶がほとんど行われておらず、恐らくはその雰囲気をお客様が感じ取って、評判を落とし、更なる不調を招いていると思います。Mランドに来ると非常に良く分かりました。この「挨拶」という部分をとっても、全国の宿が見るべき他サービス業の代表選手になると思っています。(旅館やホテルで企業視察をしたいという連絡がありましたら、ぜひ見せて頂けると幸いでございます。)

 

 あと、驚いたのはMランド内通貨(ダラー)を実際に流通させていることです。Mランド内のコンビニエンスストアでも利用ができますし、それを店員を不在にしてお釣りを置いてお客さんに自由に購買をさせるというウルトラ技を実行するMランド。すごいです。ここまで本気で運営するのはやはり教習所という教育機関という存在と、そこで働く教官(インストラクター)の皆さんの心次第だと思います。ぜひ旅館ホテルという業界の皆さんにもこういう本気を見せてあげたいと思います。

 

 このように多くの気付きや発見を頂いたMランドさんですが、ひとつ懸念も感じました。それは、小河会長という絶対的な存在があるからこそ、次の世代をどうするかということだと思います。有言実行をされている強力な組織があり、そこには強力な規律があると思います。ただ、トップダウンの文鎮型組織によくあるケースで、文鎮の頭がなくなった時に危機を迎えるのかなと思いました。あれだけの業績を残している組織ですので、それぞれの分野の長の皆さんはそれなりの意識をお持ちでしょうし、考えもあると思います。それを今後どのように活かして、Mランドを成長させていくかの旗振りは非常に難しいことだと思います。その旗振りをどう振るかは小河会長ですから、当然お考えのことだと思いますし、次の方がお考えだと思いますが、経営コンサルティングという仕事をしているとどうしても心配になってしまうのも正直なところです。絶対的な経営者からの権限委譲並びに組織再生には数年かかると思います。あのMランドはずーーっと残ってもらいたいので、ぜひ上手くいけばいいなと思っております。

 

さて、今回の旅の目的のひとつに当社がインターンシップ生として受け入れているS君の「気付き」を作ることがありました。S君は都内の有名大学に在籍している優秀な大学生で、この8月から当社でインターンを行っています。大変優秀な学生なのですが、大学三年生の現在においても就職活動を十分行えておらず、私としても不安のたねでした。こう言ってはなんですが、普通に就職活動を行えば中の上以上の企業に入ることは出来ると思います。しかし、彼の中に就職や企業に関しての「???」が消えておらず、何のために就職しなければいけないのか?企業で何をするのか?という大きな問題が払拭できずにいました。そんな彼にとってMランドという会社や組織はこれまで授業や身の回りでは見たことも聞いたこともないものだったようで、「非常に印象に残った」と言っていました。私にとってはこの言葉が今回のMランドに訪問させて頂いた全てになったような気がします。これまでいい会社研究会での見学会で様々ないい会社を発見させて頂き、それを私のフィルターを通して情報発信させて頂いてきました。またいい会社をひとつ見つけたきがします。ありがとうございました。

20代男性

田ドライビングスクールは今回の勉強会で見た会社の中では一番インパクトが強かった。まず最初に目についたのは、駐車場に立っていた看板であり、そこには「世界一美しい駐車を目差します」と書かれていた。目に飛んでくる最初の文字が「世界一」なのだから必然的に魅きつけられた。建物の壁には松下幸之助が残した「氣魄」の文字、敷地内にはいたるところに標語や心意気を示したオブジェが、たてられていた。よって、自分が抱いた第一印象は、従業員及び生徒に対して心の教育を強く進めようとしているのだろう、というものだった。

 

 ここは教習所内をMランドとよび、敷地内には「Mランド王国宣言」や「Mランド人の誇り」を示した文書が掲げられ、おまけにMランド内でだけ使える通貨まで発行し教習所の生徒はその使用が強いられている、というように本当の国のようになっていた。Mランドの国債が株式会社コガワ計画の株だとすれば国債は日本円で処理されるのだなあ、などということをぼんやりと考えている時は、コンビニの会計の話をしてくださっているところだった。会計はおつりが置いてあり、Mマネーを使って買う人が自由におつりを取って買い物ができるようになっていた。この無人会計システムは、人を育てていくうえで、Mランドが人を信じ、人が人としてあるべき姿で生きられるように育成しようという理想や意志の表れのように感じられた。生徒とMランドとの、そして生徒同士の信頼を生むためのシステムとしておくことはよい効果があるのだろうと思った。

 

 清掃面でも非常に驚かされた。清掃用具が見ろと言わんばかりにあけっぴろげにされており、非常にきれいに整理されていた。清掃用具のなかに高いところにも対応できる蜘蛛の巣とりがあり、これには個人目線で素晴らしいと思った。蜘蛛は虫の中でも特に苦手で田舎にいる蜘蛛は特に巣も躰も大きいので非常に嫌気をさす。一方蜘蛛がいるのは当たり前でそんなものはいちいち気にするものではない、といわれるのが殊田舎においては一般的だったので、そこにまで気を配るあたりは非常に好感が持てた。

 

 Mランドに存在する特殊なモノはそのほとんどが現会長の案が強行された結果なのだそうだ。信用の無人会計やゴルフ場、茶室、岩盤浴、ツリーハウスなどを大きな損失を伴うことを承知で作り、キャンプ場において生徒は任意で一定の期間火をたくところからすべて自給自足で生活することでMマネーを稼ぐことができるシステムや清掃によってMマネーを稼げるシステムを作り上げた。また、挨拶を学ばせるためだけにアメリカから人を招き、従業員として雇った。これらは、若い人たちの心を育て日本人として一流になってほしい、という会長の強い思いからなされているそうだ。一方で無理やり教育を押し付けるというわけでは決してなく、生徒がMランドでどのような生活を送るかということに関しては生徒自身の自由である。Mランドには生徒が自由に物事に取り組める環境が整えられている。そしてチャレンジすることや人としてやるべきことをこなすことが自分に利益を与えるということを自然と教えられていくのだろう。Mランドにいるときにはお金が手に入るからという理由でやっているかもしれない、しかしそれが卒業後に自分の成長につながっていたことをはっきりと理解する瞬間があるのだろうと思った。会長はまだまだ新しい構想を練り続けている。このMランドが今後どのように進化をし続けていくのか楽しみなところである。

 

 従業員に対して、今年十月一日から一年以内に結婚した社員に八十万円、他地域から相方を連れてきた場合は百万円、三人目の子供を授かった家庭に五十万円を給付する制度を導入した。これは地域の人口増加や活性化を狙ってのことである。これだけきくと結婚と離婚を繰り返すことで多額の給付をもらえるような気がしてくるのだが、そこのところはおそらくなんらかの決まりがまた別に設けられているのだろうと思った。一方で人が正しく生きること、人と人との信頼関係というものを重視してきたがゆえにあえてガバガバなまま制度を導入していたら、それはそれで大胆ですごい試みだと第三者視点では思う。またオブジェや意外な政策に関してはほとんど会長の意志によってなされているものの、細かい業務にあたっては従業員がそれぞれ考えながら試行錯誤しているようであった。

 

最後に、自然な流れでご飯をごちそうになってしまって、あわただしく出て行ってしまいきちんとお礼もできていなかったことを非常に申し訳なく思っているのだが、料理を出してくださった方やお話を聞かせてくださった方々が丁寧かつ親切で本当にありがたく感謝の気持ちがとても強く、良いヒトが実際に育っているのだろうと思えた。





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