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キシ・エンジニアリング株式会社様訪問感想文

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30代男性

今回の見学会で、楽しみにしてきたのが会社の一つがキシ・エンジニアリングさんでした。過去のいい会社見学会の経験からも、なんとなくですが規模感的にも、販売されている商品的にもキシ・エンジニアリングの岸社長のお話は絶対得るものがあると感じていました。

土曜日に訪問させていただくということで、普段着姿の岸社長のお姿でしたが、それも親しさを感じた理由かもしれません。社内の応接室にご案内いただき、お茶を頂戴するまでに室内を物色させて頂いていたのですが、ところどころに職人さんが好きそうな鉄道模型や飛行機模型が置いてあり、HPで拝見した年1~2商品を開発しているという雰囲気を感じました。

 

 今回の訪問で驚いたことが幾つかあります。その一つが岸社長のお年が70歳だということです。本当にびっくりしました。やはり活気のある企業の経営者は肌ツヤもいいですし、発想も若い。身体が資本とはよく言ったものです。人生の生き方で若さが変わってくるとおっしゃっていましたが、まさにそのとおりだと思います。農機製造の会社で15年働いた後、41歳で起業されたということでしたが、それから苦節29年来年で創業(操業)30周年を迎える長寿企業です。

 

日本のものづくりを支えられている岸社長ですが、こうおっしゃっていました。

「世の中にないものを作るとワクワクする」。なんか素晴らしい言葉です。

最近、私は以前に比べて若い大学生などと交流する機会が増えているのですが、こういう言葉を聞くことはまずありません。あと、こうもおっしゃっていました。「好きな分野は長く出来る。なので仕事をしているとストレス解消になる」。

先日、ノーベル物理学賞を受賞された赤崎勇先生が「若い人には「流行に乗らず、自分が本当に好きなことをやりなさい」と言いたい。新しい研究に100%の自信や成功はありません。でも、本当に好きなことなら、なかなか結果が出なくてもあきらめずに続けることができますから。」とお話になっていますが、同じことだと思います。誰もやってないことにチャレンジし、好奇心がそれを持続させて、いつか結果(商品)として世の中の役に立つ。こんなことを語ってくれる方にこの時期にお会いできたのは、いい会社見学会のおかげです。ありがとうございます。岸社長の事業は身体が不自由な方に向けての補助製品と、大手企業から発注を受けて機械製造を行っているわけですが、どうしても「ボランティア的な意味合いのある事業だけでは、なかなか29年もやっていけるわけないよな」と思っていたのですがやはり基幹事業をお持ちでした。このバランス感がボランティア的な事業やNPO、NGOには必須と考えました。

 

弱者向けの事業などでは収益性をどうしても出しづらかったりして、事業が頓挫するケースをたくさん見ます。しかし、そこに強い収益性を乗せたりすると大手企業と同じステージに立つことになり、資本や信用度で負けてしまう。そんな堂々巡りをよく見ますが、キシ・エンジニアリングではうまくその辺を時流に乗って調整されているなと思います。リーマン・ショックで売上が1/3にもなったとおっしゃっていましたが、今は◯倍まで回復されていると聞くと、岸社長のベンツの輝きも納得です。(私は車が大好きで社長のSLK(?)を見たかったなぁ。。。というのが心残りです。)

 

 ここまでだと、単なるものづくりのスペシャリストというキャラクターになってしまいますが、約3時間のお話を聞いていてそこではないと思いました。福祉機械の開発製造を今も続けているのは「それを作ることによって何万人の人が喜ぶ」とおっしゃっていました。岸社長の根っこの根っこはそこに行き着くのかなと思いました。不自由な暮らしをされている方の生活を改善するのには、お金が必要だ。その為には事業として成り立たせる。より堅実にするためにも別の機械製造も行い、経営を強固にする。決してこんな事をお考えではないと思いますし、おっしゃってもいましたが、結果的にはつながっていると思います。やっぱり「あたり」でした。

 

さて、今回の旅の目的のひとつに当社がインターンシップ生として受け入れているS君の「気付き」を作ることがありました。S君は都内の有名大学に在籍している優秀な大学生で、この8月から当社でインターンを行っています。大変優秀な学生なのですが、大学三年生の現在においても就職活動を十分行えておらず、私としても不安のたねでした。こう言ってはなんですが、普通に就職活動を行えば中の上以上の企業に入ることは出来ると思います。しかし、彼の中に就職や企業に関しての「???」が消えておらず、何のために就職しなければいけないのか?企業で何をするのか?という大きな問題が払拭できずにいました。恐らくこれまでに触れてきたことのない職種で、かつ小さな企業(キシ・エンジニアリング)だと思います。しかし、今回のように全国から岸社長のお話を伺いたいと集まり、勉強しそれを自分の生活や仕事に活かしていくという人が居るということは想像もしていなかったと思います。だからこそ、良かったと思っています。今の大学や経済情報誌を見ても数字的なものでしか指標にされず、もっと大切な生きていることをベースに大事な仕事や会社がクローズアップされない中での就職活動では、ある意味しかたがないのかもしれません。仕方が無いけど知らないのは損をするので、今回同行してもらいました。恐らく大きな気付きと大きなターニングポイントになったと思います。キシ・エンジニアリングに触れてもらって本当に良かったです。

 

またいい会社をひとつ見つけたきがします。ありがとうございました。

50代女性

「人を助ける」そんな機械を作り続けたい…

出雲市の、のどかな田園風景がつづく中に白いモダンな外観の建物が見えてくる。それが「人を助ける」そんな機械を作り続けたいと願い設立した、「キシ・エンジニアリング」さんです。

お休みの日にも関わらず、出迎えてくれました岸社長は70歳とは思えないほど、どこか少年のような面影のある方でした。気さくな、飾らない岸社長は静かに私たちの質問に答えくださいましたが、その中にモノづくりに対する熱い情熱が伝わってきました。

 

夢のある人は永遠に若いといわれますが、まさに岸社長の若さの秘訣はモノづくりに対する情熱の賜物だと思います。常に新しい商品を考え続けている。もっとみんなが喜ぶ商品はないか。もっと便利に低コストで喜ばれる製品を常に考え続けている。

 

おもな事業は 

1)産業用機械、ロボットの製造 2)医療福祉機器の開発と製造 です。

 

もともと機械工学を専攻したエンジニアで13年間、地元島根にある「三菱農機」の研究所で新しい農機の設計・開発に取り組んでいました。そのあと地元の会社に役員として転職しましたが、モノづくりが好きな岸社長は物が作りたくて独立します。

岸社長を医療福祉機器のモノづくりに目覚めさせてくれたのは、病院側の診断ミスがきっかけで、わずか生後7ヶ月の段階で脳障害になられた娘さんをどうにか楽にしてあげたい、助けてあげたい一心で開発した脳障害者用の人工呼吸器でした。

 

今や、キシ・エンジニアリングさんが製造する「呼吸トレーナー」は世界中で認められている医療機器の一つになりました。
その開発の背景には、岸社長の娘さんの病気がありました。
日本の病院に対応出来る所がなかった為、すがる思いで渡米され、治療を続けている中、娘さんが楽に呼吸が出来るようになるにはどうしたらいい?と切に願われていました。思考錯誤の末、岸社長が元々技術師だった事もあり、娘さんの為に自ら作ろうと思われたのがきっかけでした。

 

主な製品に「電動車椅子リフティ」…座席が床まで下がる画期的な製品があります。床まで下がる車イスとは今まで見たことがありませんでした。

「現場から生み出す商品づくり」をモットーにしているからこそ考え出せたものだと思います。使う人の身になってとことん考えだされたアイデアは多くの人の幸せにつながっています。

そして座席が上下する電動車椅子と多種多彩です。

この原動力の基は「世の中にないものをつくってやろう」「お客様が喜ぶ顔が好き」「物作りは楽しい」という岸社長の信条からきています。

 

そして、「仕事を長く続けられるものは好きものだから」「好きなものだから楽しい」「仕事は遊びだ、ストレス解消」と言う。好きこそものの上手なれと言いますが、まさに「天職」を手に入れて者は強いと思いました。

 

ホンダの創業者、本田宗一郎氏も語っていました。

「僕の経験ではどんなに素材がよくても本人の嫌がることをやらせたら絶対にものにはならない。大体、優秀だということは自分の好きなことをやって成功していうことを言うんだな」

企業を興すにも、自分が好きなものでないと長続きしないといわれます。情熱が違います。今、また新しい製品ができつつあります。何万人しかいない人のために、採算度外視で困っている人のために、必要としている人のために、キシ・エンジニアリングさんを必要としている人のために岸社長はアイデアを出し続けています。お客様の喜ぶ顔が見たいから。

 

与えれば与えられるという真理があります。

「奉仕が先 利益があと」…医療福祉部門では儲けようとは思っていないそうです。採算度外視で開発・提供しています。

でも、今期産業用機械・ロボット部門が売上200%、去年の2倍の伸び率だそうです。

逆説的ではありますが、人のために奉仕することで、与えれば与えられる、善の循環が始まるのかもしれません。

 

 

41歳で起業しコツコツとやっていきた岸社長の言葉には深いものがありました。

独立したとき、辞めた会社の上司がたくさん仕事をくれたので苦労はなかったといい、友人や諸先輩も助けてくれたといいます。

「基本は人を大事にする、裏切らないこと。いやな人間がいてもたたきつぶす必要はない、これも人生」といいます。

あらゆる生業は人と人とのつながりによって成り立っています。人を大切にすることは、従業員とその家族も大切にできるから大切にできるのだと思いす。

岸社長からたくさんの人間学を学ばせていただきました。私も人から助けられる人間になりたいと思います。

 

最後に、人のために、喜ぶ顔が見たいがために、好きな仕事ができることは最高の幸せだと思います。

自分の強みを生かしでいくことが成功の秘訣だと思いました。

 

岸社長とのご縁をいただきましたことに感謝いたします。ありがとうございました。

30代男性

平成26年10月4日に訪問させていただきました。岸社長は前日まで東京にいらしたということで、お疲れのところありがとうございました。

 

 現在、自動車会社の製造ラインの機械を設計し、製造する方向が忙しくなり昨年度の倍の利益を上げており、素晴らしい反面、忙しいため介護用品の方面の企画製造の方が少々疎かになってしまっているため、そのバランスが経営の課題となっているようです。

 

 会社の現在の方針として上記のように介護用品以外の製品で利益を出し、採算度外視で介護用品を製造販売またはレンタルしてもらう形となっています。介護用品のいくつかは求めている人が少ないニッチな製品ではありますが、製品を世界に広めて頂いて、目標としての本業の介護用品の比率を高くなるようになればよいと思います。世界中の人々が必要とされる製品であり、つまり、キシ・エンジニアリングは世界に必要とされているのです。

 

 税金についても日本の中小企業は税金を払わない、払えない状況の会社が多い中、利益が出たらきちんと納税し、それによって好調な時期に内部留保を確保する方針とされており、正しい経営をされていると思います。

 

 反面、リーマンショック時には利益が出ず苦しんだ時期もあったそうで、その際には保険による補てんで乗り切れたお話もありました。その際には社長のお金を使って従業員へ給与を払ったそうです。この事実を従業員は知っているかどうかわかりませんが、この人について行こうと思える人であることは間違いありません。技術者出身の経営者は技術一辺倒で、会社経営がおろそかになっている方も世の中に多いように見受けられますが、経営の良い時期と悪い時期を乗り切る経営者の面を垣間見ることができました。

 

 

岸社長は現在70歳ですが、お会いしてその若々しさに驚きました。仕事と人生を楽しんでいる、そんな印象を受けました。「仕事を楽しむこと。もちろんその世界で一番になるように頑張ることも大切。」とアドバイスを受けました。その言葉は良く聞く言葉であっても、伝えて頂く人、時期、タイミングでこんなにも響くと知りました。ありがとうございました。

 

冗談も多く、人を楽しませるのも自分の役割とされており、心の機微を知っておられるように見受けられました。

 

休日にもかかわらず従業員の方が出勤されてきており、今日の出勤を社長も知らなかったようです。時々自主的に休日出勤をされるようです。仕事に来るのがきっと楽しいから休日でもやってくる。従業員に対して冗談はあまり話さないと言いつつも、きっと楽しく、やりがいのある職場なのでしょう。このような職場の風土が出来ているのも素晴らしいと思います。

 

 会社設立の場所を地元に決めた理由を伺いました。理由は簡単で「ここに土地を持っていたから。」でした。「自分の仕事は場所はあまり関係なく、全国へ出荷できるから。などの理由は後から分かってきたこと。」で、創業前に綿密な事業計画を立てて計画通りに実行してきたわけではないと分かりました。

更には創業するつもりで会社を辞めたわけではないことも意外でした。

 

また離職後に友人からの「このまま終わるわけにはいかないだろ」と指摘を受け「会社を作るなら手伝うよ」と申し出る人も現れたことを理由に創業したこと。創業した際に、勤めていた会社から仕事を多く頂き、順調な滑り出しだったことは岸さんの会社での働きぶりや人柄が評価されていたことが分かります。「創業する思い切りの良さは勤めていた会社の豪快な仕事のやり方から学んだ」ともおっしゃっていました。創業する前までの生き方がその後に繋がってゆく。人生は退職、創業など区切りがあっても一つの流れにあるように感じます。

 

 

 創業する前の会社の、その前の会社に勤めていたときに年に2回は胃潰瘍になり、つらい職場であったこと。その為に会社を離職したこと。これはお子さんに起こったこととはかかわりはありますが別であり、キシ・エンジニアリングを取材した書籍やインターネットの書き込みなどで書かれた内容とは異なるお話でした。

 やはりこうしてみると、いい会社を知ろうとすればその現場まで行き、ご本人の言葉で確認しなければ本当の事は見えてこない事実があります。

 

 岸社長は会社従業員時代に海外に視察に出たことがあり、海外の事情を自分の目で見てきたことが今の海外への視点を育まれているように思います。現在も旅行と視察を兼ねて海外へ出かけられており、精力的な活動に驚かされます。従業員へも海外の情報を日々伝えることを大切にされているようで、介護用品の中で世界に通用するものを造ろうとする姿勢がうかがえました。また従業員が広い視点を持つことの重要さを教えているのだと思います。それによって、岸社長の頭に頼らない新しい製品アイデアが従業員から生まれるように育てているのでしょう。

 

 岸社長の製品開発能力がこの会社を支えているように見受けられましたので、今後は息子さんを中心にした従業員の能力を引き上げてゆくことが大切に思われます。それと同時に岸社長の経営哲学を十分に伝え、会社の軸がぶれないように今後もこの会社が存続されることを祈っています。

 

 最後に畑でイチジクをその場で採って、食べさせていただきました。甘くて、とてもおいしかったです。それと同時に自分に土地があって、いつでも野菜を育てられたり、工場さえ造れたりするのは「土地があると精神的にも安定するだろうなぁ。」と感じました。

これからも多くの人に必要とされ愛される会社でありますように。今回は会社訪問させていただきありがとうございました。





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