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日本理化学工業株式会社様訪問感想文

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40代・男性

日本理化学工業の訪問は、いつも感動の連続

 
たびたび、訪問する機会に恵まれている自分にとっては、日本理化学工業の様子は、懐かしい感じもします。
多摩川の土手と風を感じながら向かい、桜の時期も過ぎて、春の陽気と共に、我が家に帰る面持ちで向かいました。
そんな気持ちから、通常、見学の最後には、感想をアンケートに書き込むのですが、今回も、「そのままでの環境をいかに維持、成長させるのか」という類の質問をさせていただきました。
当日は、小春日和に恵まれ、少し汗ばむ中もありましたが、午前中、忙しい時間帯に、訪問を快く応じて頂いた皆様、ありがとうございました。
さて、それこそ、日々、見学するたびに、成長と変化がある日本理化学工業の工場内であるが、それらには、その他の方々の支えがあってこそ、という大山会長の姿に共鳴した皆さんの知恵の塊であると感じています。

 
特に、掲示物については、6S委員会の皆さんが、日々の活動の中で、よりよい仕事場を創ろうとしている証であり、素晴らしい改善が施されていました。
一方、社内における雰囲気、優しさに包まれる“あの独特な雰囲気”には、変化はなく、むしろ高まっている様子に、嬉しさと感動が更に増して感じた次第です。
いろいろと、お話を伺うと、毎回、新しい発見をするのが、大山会長のお話ですが、今回は、最初のふたりを雇い入れるときの話です。
私たちは、過去に訪問した際は、大山会長(当時、専務)は、困った挙句に、キッパリと心を決めての受入、とばかり、思い込んでいました。
しかし、その後、数年は、ふつふつと疑念が生じることを繰り返したようですね。その話から、後日談ではありますが、ある経営者から「はじめから自信をもって、障がい者を受け入れることはできない」という話に、「ある日本理化学工業の大山氏でさえ、受け入れてから修正、心を決めていった」というコメントをしたところ、その経営者は、心を動かしてくれました。
結果次第で、私も過去は変わるもの、変えられるのは「過去の自分」ということをモットーにしています。今までの行いを改めて、新たに歴史を変える取り組みが、未来を変えると共に「過去」の意味合いを変えるということを、伝えています。

 
その点、大山会長のお話は、事実と感情の部分において、結果から導かれたいろいろな説がある中でも、今でも、障がい者の就労の環境作りを国策にあるべきお考えからは、注意深く、その姿勢や思考を学ばなければならないと感じています。
私たちの多くは、その見学した現場での障がい者の動きに目を奪われがちであるが、その実、障がいが誕生する人々の背景を、その根本、差別的な思想を見失いがちであり、その結果、実施されたことの有無による「いい会社」基準を、ある種“ものさし”のように測るだけでは、いかがであるか、と考えさせられました。
このような気持ちには、選別して、賞は与えられないということ、そして、順位付けは、励ましのために実施されるべきだと考えさせられました。
毎回、ひとつは失敗があるものですが、今回は時間の設定でした。大山会長に、快く説明して頂いたのに甘え、昼時間(従業員の昼食時間)に、食い込んでしまった点については、この場を借りて、深く反省申し上げます。
見学をするということは、広く、その取り組みを知ってもらうと同時に、善意をもって、その時間を頂戴しているという姿勢を正して、今後は活動していきたいと思います。
最後に、「ベルギーの話」について、大山会長に尋ねたところ、最近は、国策の件も含め、少なくしているとのこと。ただ、私は、地方行政の中の首長(知事、市町村区長)には、それら福祉施策の転換ができると思っている中で、「障がい者支援に福祉予算が年500万円費やされているのを、中小企業に年150万円働いてもらう環境が整えば、支援して、国家予算も350万円減らせるというもの」について、私も賛同しています。
それらを国会議員、地方議員、各首長(知事、市町村区長)に伝える努力を話すと嬉しそうに、手を握り返されて、こちらも喜びがわいてきました。
これこそ「役に立っている喜び」を再び感じた瞬間であり、批判も含め、落ち込んでいた自分には、嬉しい一場面でした。ありがとうございました。
お身体を大事にご自愛ください、そして、また報告も兼ねて、戻ってきます。

40代・女性

2015年4月9日「いい会社見学会」感想文
「日本理化学工業株式会社」
創業者の二代目であられ、日本の障害者雇用の父のようにいわれていらっしゃる大山会長にお会いして身近にお話しをお聞きする機会が得られたことは、私にとりまして兎にも角にも本当に良かったと思っておりますし、感謝しております。

 
「日本理化学工業」とは、学校で使うチョークや「キットパス」クレヨン、等を主に生産する製造の会社です。
製品は環境と人にやさしいエコと安全性に富んだチョークとクレヨンを国内2箇所で生産し社員数81名内59名が知的障害者で構成されています。
それだけ聞いてもビックリですが、もっと驚かされるのは、先ずは聞いていた知っていた下知識と現実の差でしょうか。
仕事を創造する時、働く人の役割だとか、組織等を日々考えて事業展開などの企画資料を作っている中、考えぬいてると自分では思っておりました、が、その目線は普通に健常者以外に目を向けていないことに気付かされた瞬間でありました。
又、率直に、なんら変わらずに皆で一緒に仕事をして行く普通さが理化学さんにある事の素晴らしさと、凄さが、驚きの体験でした。
社員数の7割が知的障害者さんで構成されている中、チョークを作っている現場のほとんどは、障害者さんで回っています、整然とした工場内の安全5Sは徹底されており、障害者さんがいかに無理がなく作業が進められるように、其れも安全に、効率よく仕事が進めていけるように考えられています。
障害者に優しい配慮はアチラコチラに見受けられますが、特に印象深いのは、視覚に訴えたやり方は、色別であり、一目瞭然とはこの事で、製造の現場では特に必要なことだと感じました。
お伺いした日は偶々グリーンのチョークを生産していました、よって指示関係のボードに書かれている文字も全てがグリーンで統一されており、健常者、障害者の区別も無く外部から偶々訪問している私たちが見ても、この現場はなにかグリーンに関係のある現場であろうな、と、わかります。
この「わかります」が非常に大事だと気付かされます。
健常者だろうが、障害者だろうが、一目瞭然の素晴らしさは、間違えが減る、
イコール生産物が安定する、不良品率が下がる、に繋がります。
現実にほとんど不良品が発生しない状態ですすんでいます。

 
こちらも誰でも分かるグラフ等の表になって壁に張り出されているのも印象的で、作業する側も管理する側も分かりやすく、一番は不良品0を目指そうと思える表になっているところです。
上げればきりがない程の工夫が工場内にも社内にも溢れています。
感じたことは「誰でもわかります」を軸に人に優しい目線で溢れていることです。
50年以上前から障害者さんを受け入れる事になってから様々な工夫は全て人間愛の塊だと感じました。
大山会長のお話しの中に「皆働社会」の言葉が出てきます、共生して行くことが当たり前であり、どんな人も役割があるから命があることを知ることから始めたら良いのではと気付かされます。
人としての幸せは?知的障害者だから人としての幸せが違うの?

 
そんな事があろうはずが無い、そんな当たり前な事を先ずは直に自分自身の中に落としこんでしまえば、後は受け入れたらイイんだと気付かされます。
人間にとって幸せなことは。
人間は、・・・・愛されること。
褒められること
役に立つこと
必要とされること
大山会長本当にありがとうございました。
大事な時間、大事な言葉、イロイロなご苦労はあったはずですが、今の形にして私たちが見させていただく事が出来ている事の素晴らしさに、改めて敬意と尊敬を深く感じます。
又、機会がありましたら、御指導を是非に賜りたいと思っております。

40代・女性

4月9日「いい会社見学会」感想文
(日本理化学工業株式会社)
以前から「日本理化学工業」のことはメディアや著書などでは知っていましたが、実際に訪問させていただき、「人が働く意味」ということを改めて考えさせられました。
大山会長のお話で一番心に響いたのは、大山会長が法事の席でご住職から言われた言葉で
「人間の究極の幸せは4つです。
1つ目は『人に愛されること』、
2つ目は『人に褒められること』、
3つ目は『人の役に立つこと』、
4つ目は「人に必要とされること』です。
施設で面倒を見られる人は「あなたがいないと困る」なんて言ってもらえない、会社であればこそ「たくさん作ってくれてありがとう、あなたがいなければ困る」と言われる。企業が人間を幸せにしてあげられるのです。」
この言葉が大山会長のミッションを決定つけたとのことですが、私もこの「究極の4つの幸せ」を聞き衝撃を受けました。
私は以前、障害者グループホームで働き障害者の生活支援をしていました。
そこで生活している障害者の職場も訪問します。訪問先のある工場では、訪問すると障害者の方が怒鳴られて働いています。そして「職員さん、何とかしてくれよ、何度言ってもちゃんと働かないんだよ、ちゃんと見てあげる余裕もないし…」と従業員の方は言います。
法定雇用率を達成するため障害者を雇用する、雇用したはいいが、一定期間は「就労支援」のもとで専門の支援員がつくが、その期間は過ぎるとあとは企業任せ。
しかし、一緒に働く従業員は障害者の特性事態わからない、自分たちの仕事があるから見てあげることはできない、企業を責めることはできません。私は障害者が社会で働くことの意味や、日本の障害者雇用に関する法律に疑問を抱いていました。
そして、大山会長の「4つの幸せ」の話を聞き、人(障害者)が働く場所という所は4つの幸せを与えてくれるところである、障害者を雇っている企業も4つの幸せを与えられる職場環境が必要なのではないかと思いました。
そして更にベルギーの制度を聞き上記の解決はここにあるのではないかと思いました。
ベルギーでは、企業がマニュアルを読めない重度障害者を雇用すると最低賃金額を国が助
成してくれる制度があります。日本でいえば、最低賃金は年額にして150万円前後。施設でケアすれば40年で2億円、年額500万円の社会保障費がかかります。
つまり、雇用を促進して最低賃金額を助成すれば、国は社会保障費を抑えられるのです。障害者は収入を得て自立でき、働くことで「人間の究極の4つの幸せ」も味わえますから意欲が湧いて成長します。そういった人財が中小企業で育ったら企業体質の強化にもつながります。中小企業自体も障害者に余裕を持って対応できます。
話は私にとって衝撃でした。
話を聞く前の私は、障害者が企業で働くのはやはり理想である、企業で雇用されている障害者の方たち(全てではないが)の働き方を見ていると、本当に幸せなのか?と疑問に思い、もしかしたら施設でケアされながら福祉就労していたほうが、工賃が10000円前後でも幸せなのかな?という思いの板挟みになっていました。
しかし大山会長の言葉で、私の中にずっとあった疑問やモヤモヤがスーと落ちていきました。
大山会長が訴える「ベルギー方式」を、日本でもぜひ取り入れていかなければいけないと思います。私自身も微力ではありますが多くの人に伝えていこうと思います。
そして国の政策とし確立していく必要があると思います。
現在私は障害者施設の製品を社会へ流通させる事業をおこなっています。
施設で働く障害者雇用ということで、今回とは逆の考えのように捉えられてしまいますが、
施設の障害者もケアされるだけではなく、「愛される・褒められる・役に立つ・必要とされる」ことが施設で働くことにより得られなければいけません。
しかし社会が変わり、施設ではなく一般社会の企業で働く障害者が増えていくこが理想であり、必要なことであり、私もそれを望みます。
今回、理化学工業に訪問させてもらい、私にとってとても大きな転機になりました。
本当にありがとうございました。

30代・男性

日本理化学工業 視察
いい会社の法則実行委員会首都圏勉強会で初めて聞いた「日本理化学工業」という会社。

 
今回、噂に聞く日本理化学工業に訪問できるということで大変楽しみにしておりました。 いい会社の法則実行委員会首都圏勉強会で会社訪問するまで、あまり工場に行くことはなかったのですが、現在ではそこそこの工場通(笑)になっていると思っています。そんな私の日本理化学工業の第一印象は、「学校みたいだな。」でした。外観や門構えが学校のように見えてしまい少し親近感を感じました。御案内や会社についてのご紹介は大山会長に伺うことができて良かったです。やはり、実際に事業や障害者の雇用を行っていて、その始まりを知っている方に伺うのと、そうでないのでは大きな違いがあると思います。
今回の私の目的は3つでした。1つは、キットパスを買って当社の顧問先の宿に配りたい。2つ目は、障害者雇用の仕組みや環境を変える方法がどのようになっているかを学ぶ。3つ目は、経営者である大山会長からの言葉で当社の顧問先の宿に伝えるべきメッセージを見つける。その3つでした。

 
障害者雇用というのは過去に色々ないい会社を見に行っても大変むずかしいことだということは分かっています。そんな中従業員81名の中59名の障害者を雇用するというある意味常識外の会社とは、また健常者との繋がり合いはどうなっているのか、仕事環境はどうやって作っているのかが興味ありました。

 
まずいい会社の企業訪問をして毎回思うのが最初に対応してくれる人の印象の良さです。今回は女性の方が会議室に御案内いただいたのですが、丁寧に会議室の手前までご案内してくれまして、それも屈託のない純粋で綺麗な瞳でした。やはり綺麗な行いをしている会社で働いている人の笑顔も心の中もキレイなんだなぁと改めて感じさせて頂きました。ご案内頂いた会議室は各壁に様々な紙が貼ってあって興味深いものが多かったです。工場で旅行に行っている様子を写真に撮ったアルバムは、宿泊業を知るものとして社員旅行のあるべき姿を見たような気がしました。最近では、若年層を中心に社員旅行への参加率が下がり社員旅行自体がグッと減っています。普段は仕事の付き合いですが、旅行に行って長時間時間共有することで色々な面が見えてくるものです。旅行を大事にしてくれてありがたいなと思いました。その他にも今年の目標設定や表彰をしている様子を掲げていて、向上によくある景色ではありますが、どこかいい雰囲気を感じました。

 
会長のお話では、大変心に残るお言葉を頂戴しました。仕事をする上で、愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされることの4つの幸せを感じることが大切だという事をおしゃって頂きました。仕事を楽しくやろう!とはどの会社でも言うわけですけども、実際にその仕事の楽しさを感じるために何が大事かということを言葉を使って説明することは大変難しいことです。大山会長はお坊さんにこの言葉を伺ったとおっしゃっていましたが、私は大山会長のお言葉として語り継いでいきたいと思います。大山会長はこうもおっしゃっていました。キットパスの様な商品を使うことも貢献なんです。ぜひ使っ
ていることを沢山の人に知らせてほしい。知らせることでこの製品を知り、障害者の働く場を作る機会を作る。障害者の雇用を作るということで考えている経営者は沢山居ると思うのですが、どうしてもその難しさや難しいであろうという考え方でなかなか着手できないことだと思います。自分でやらなくても間接的に応援することは出来るというアイデアは正直なところ思いつかなかったです。自分も自分が出来る範囲で色々応援していきたいと思います。
最後にキットパスを購入して早速数件のお宿に送らせて頂きました。小さなスタートですがこれがいい循環を作れたらいいなと思います。これからも日本理化学工業の視察経験は語り継いでいきたいと思います。
日本理化学工業はいい会社でした。

20代・女性

私は発達障害の当事者であります。そこで、今回のいい会社研究会の見学では、経営者の目線ではなく自分が働くなら・・・という視点で見させて頂きました。
まず、チョークを作るラインを見させていただいた時に気がついた事は、床に不必要なものが置かれていないというものでした。私は不注意が多く、また空間把握の能力が低いのでよくつまずいたり、体をぶつけたりしてしまうのですが、日本理化学さんの工場は無駄なものがなく、動線がしっかり見えるものであったことに驚きました。私は身の周りの整理整頓が困難なので大変勉強になりました。

 
次に気がついたことは、パニックにならない配慮がなされていることです。チョークを形成するライン・加工を施すラインでは、作業中に思わぬ出来事がないように作られていることに目をひかれました。チョークがライン上を流れていく際にどうしても取りきれないもの(スピードが追いつかず)があった時に、それを受け止めるような機能が備わっていました。ロスを減らすためにどこの工場にも備わっているものなのかもしれませんが、予測不能な事態に陥るとパニックになりやすい人にとって分かりやすくこの仕組みが見えれば落ち着いて作業に戻れるのではないかと思いました。

 
また、これに関連して物を戻す・置くという行為に対した配慮を感じることができました。見学させて頂いている最中に、シールを外箱に貼っている作業をしている方がいらしたのですが、作業がひと段落した後に使ったダンボールを片付けるように指示を受けていました。そのダンボールを戻す場所が種類ごとに綺麗に分かれていて、分かりやすく積み上がっていました。私はたとえ戻す場所が分かっても、どの様に(種類ごとに戻したほうがいいのか・向きとかあるのかなど)戻したらいいのかわからず、戸惑って慌ててしまうのですが、一目見ただけでわかるような整理整頓の仕方は素晴らしいと思いました。
工場内を見させていただいた時に、社員の皆さんがとてもイキイキと働いていたのが印象に残りました。仕事を通じて人から必要とされることに喜びを感じる、これを感じたくて私は新しい仕事につきたいと思っています。自分の能力を最大限に使い、それが人の役に立つような、そんな仕事ができたらと今回の見学を通じて強く思いました。

50代・女性

日本理化学工業株式会社 訪問感想

日本理化学工業(株)は、法政大学院教授の坂本光司先生が執筆され、2009年ベストセラーになった「日本でいちばん大切にしたい会社」の最初に紹介されている会社で、社員の7割も障害者を雇用している会社であり、カンブリア宮殿でも取り上げられた。私も、カンブリア宮殿を見ており、いい会社勉強会でも何度も牧野さんから、折に触れ説明を受けていた会社でもあり、訪問することが決まり、とてもうれしく、またワクワクした気持ちで当日を迎えた。
今は法定雇用率が決められ、企業も雇用率を達成することが義務付けられているが、それができたのは、身体障害者は1976年、知的障害者は1987年である。精神障害者については、まだできておらず、3年後からやっと実施される。

 
この会社のすごいところは、そのような支援法ができていない50年も前から、障害者の雇用をしており、最初は2人から始まり、どんどんその数を増やし、今に至っていることである。しかも、最初の2人は辞めることなく、ずっと継続して働き続けていることがまたびっくりすることである。
なぜ50年も継続できたのか、それは、会社のシステムも人も、彼らに対して温かい配慮があったことで、安心して仕事ができる環境があり、仕事が楽しい、やりがいがある、そして給料がきちんといただけて、自立した生活が可能だったことではないだろうか。

 
法定雇用率を達成していても、障害者を大切にしていない会社もたくさんある。
今の社会の現状は、雇用率は満たしていても、障害者が同じ人として大切にされ、差別されることなく、仕事ができる会社の方が少ないように感じている。
私も、うどんのお店で障害者やニート・引きこもりの方たちの自立をお手伝いすることを9年続けている。障害といっても、身体、知的、精神(発達障害も含む)とあり、同じ障害であっても、人それぞれに個性や程度の違いがあり、100人いたら、100通りの接し方をしなくてはならない。その中でいつも感じていることは、障害者であっても、その方に適した仕事内容であれば、訓練を重ね、工夫をすることで、多少時間はかかっても、最終的には、普通の方と変わらない仕事ができるようになることである。
一人ひとりが、安心して仕事ができる環境を整えること、これがとても大切であるが、日本理化学工業はその点、様々な工夫がされており、素晴らしいと感じた。
知的障害者が多いということだが、みな一人で会社に通ってきており、信号機の色は判断する能力があるからと、文字を読まなくてもひと目でわかるように、チョークの粉を赤いカンと青いカンに分けてあった。また計量するのに、赤い粉には赤、青い粉には青のおもりがあり、目盛を読まなくても計量できる工夫がされていた。
かくはんの時間も砂時計があり、時計が読めなくてもできる。不良品を見つけるために、太さを計れる道具も独自のものがつくられていた。
たくさんの工夫によって、文字や数字が分からなくても安心して仕事ができるし、間違えずにできることで、自信もつく。だから、モチベーションを下げることなく、楽しく継続してできるのだと思った。みなさん、黙々と仕事をしており、しかも熟練工のように、テキパキと正確にこなしておられ、普通の人とまったく変わらない。どの方も、自信に満ちた姿で、落ち着いて仕事をされていた。
私自身も、それぞれの障害に合わせて、仕事がやりやすくなるよう、さらに考えて安心して働ける環境づくりをしていきたいと思った。
会社には4つの約束があり、その中に、「周りの人に迷惑をかけない」があり、迷惑をかけたら家に帰すという。一人の発達障害の方が、仕事中に迷惑をかける行動をして、2年間に30回以上帰されたそうである。「もうしません」と反省したら、仕事に復帰するということを繰り返したようだが、今でも退職することなく続いている。それは、家で好きなゲームをしていても、誉められることはないが、仕事にくれば誉められるので、また働きたくなるというお話だった。人は、誉められることで自分の存在価値が感じられるというマズロー理論のお話も大山会長から教えていただいた。

 
また役に立つだけでなく、さらに上を目指し、やりがいを感じてもらうために、班長などの役職をつくっている。それによって、重度の方も頑張るようになり、2~3の仕事を覚えるとリーダーになれると伝えることで、モチベーションを下げずに頑張れる仕組みがあった。まさに、アズロー理論の自己実現に向けての仕組みであり、素晴らしい。
社員全員の今年の目標が壁に貼ってあり、班長さんは、他の方に対しての責任感が感じられる目標を書いていた。また数人の方が、「人に迷惑をかけない」という約束事に対して「自分の気持ちをコントロールする」という意味の目標を書いていて、約束事が社員の方たちにしっかりと定着していることがわかった。
そういう約束事を徹底していくことが、社会人として自律するためには、とても大切であり、責任感にも通じることなので、私もお店で実行したいと思った。
甘やかすのではなく、社会に通用する人間としての教育がされていることが、様々な場面で感じられた。大山会長は教師になる予定だったが、お父様が病気になり、会社を継いだため、自分の夢が実現できなかったというお話をされていたが、学校ではないが、現場で多くの方に教育をされてきており、立派な教師であると感じた。
また、「人間にとって幸せとはどういうことか」を知的障害者が教えてくれたという。

 
誰もが共感する力を持っているから、3歳までにその共感脳を活性化させること、それには信じて待ってあげること、「ありがとう」という感謝の言葉が大切と幼児教育論も語られていた。
そして「皆働社会」をミッションにし、障害者は神様から任された子として、社会みんなで面倒を見ていくと幸せになれる。そのためには、社会が変わっていかなくてはならないこと、障害者が施設に入ると年間500万円かかるが、最低賃金で雇えば、150万円ですむ。ベルギーで実施されている国の支援制度のように、人の役に立つ人生を送ることができる制度を国がつくる必要があると話されていた。
私もそのように国が変わってくれたら、障害者もその家族も幸せになれると思った。
国が変わっていくように、それらを伝えるために、周りの人に自分の想いを発信していきたいと強く思った。またこのようないい会社には、ずっと継続していただきたいので、本業のリトミックの生徒たち(幼児)にキットパスの宣伝をしていこうと思う。
今回、念願だった大山会長さんにお会いすることができ、貴重なお話をうかがい、たいへん勉強になりましたし、頑張る勇気もいただきました。こころから感謝しております。
どうぞお身体に気をつけて、社会を変えていくために、益々ご活躍ください。
お忙しい中、長時間お話いただき、ありがとうございました。

40代・男性

「いい会社」勉強会首都圏見学会参加感想文

グローバルクリーンでは現在、障がい者を4名雇用しています。身体1名、知的2名、精神1名の4名です。4名共、一般就労で働いています。2名(身体、知的)は15年雇用で今年と来年で還暦を迎えます。15年前に父の会社が倒産したのをきっかけに新たにいちから創業しました。その時に父の会社で働いていたお二人を私が引き継いで雇用しました。創業当時、仕事があまり無い時代にも関わらず、仕事がある時でいいですよと言ってくれこちらが助けてもらいました。その当時から障がい者と働くのに違和感なく、逆に戦力になって共に働くのが当たり前の状況でした。現在も少し体力が落ちてはきましたが、チームの一員として頑張って、助けてくれています。
3人目(知的)は2年前に支援学校から初めて入社してくれた新卒採用の女性です。今年は晴れて成人式を迎えました。少しずつ仕事にも慣れて来ましたが、最近は若いせいか、甘えも出始めて来ています。私共も今後、この社員さんをどう成長させていくかが課題のひとつでもあります。4人目の1名(精神)は入社1年で10年以上振りの社会復帰になります。初めての精神障がいの方の受け入れで、不安がありましたが、現在はイキイキ仕事をされて、顔つきや積極性など入社当時と比べると全くと言っていいほど良くなりました。現在は、一人前のシフトをしっかり守ってくれて、こちらも安心しています。現在の弊社の状況を考え、今後の障がい者雇用と共育についての取り組みと課題をどう考えれば良いのかを持って今回の見学勉強会に参加しました。
ご訪問の第一印象は、実は大山会長様のお話は同友会でもお聞きしました。本も読ませて頂いて、いつかは会社に訪問したいと思う気持ちが実現できるのにワクワクしておりました。社屋の食堂に通されて入ると、本で読んでいたイメージとやはり違いました。全くと言っていいほど、障がい者が7割もいらっしゃる会社の雰囲気ではなく、ひとりひとりの年間目標や会社の方針など仕事に対する厳しさもあったことが印象的でした。
大山会長様のお話は、非常に勉強になりました。経営者として、人間として、働くとは何か、人間の本当の幸せとは何か、人間の究極の幸せは「愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること」このことは、働く事で得られる幸せだと、福祉施設が人間を幸せにするのではなく、企業、会社が人間、働く人を幸せにできる。人間とは大事に面倒を見られるだけが幸せでないと。私自身もまだまだ社員さんに対し、こういう見方が足りないなと思いました。障がいを持っていようが、持ってなかろうが、人間は一人で生きられない、群れで生きる、周りから褒められる、人の役に立つ、人に必要とされることで、成長出来る。人間誰しも、人の役に立って、人に必要とされる生き方がしたい。それを実現できるのが会社であるからこそ、社員さん一人一人の能力を理解力に合わせて仕事を作り出す組織や社風にしていきたいと感じ取りました。そんな会社、社風にすることで、健常者、障がい者と区別せずに当たり前に共に働ける会社、社会にできると思いました。大山会長様が考える皆働社会、皆が役に立って働ける社会に近づける。そんな社会をつくる、リーダ的会社になれるよう努力したいと思います。私の中で、もうひとつ印象的なお言葉が、日本は字を読めない人も働ける、日本の中小企業は職人文化を持っている。ヨーロッパはマニュアル文化だ。日本人は共感脳を持っていて、人の役に立てるような段取りを作って、ひとりひとりの能力を引き出す事が出来るんだと。安心して仕事が出来る仕組みをつくれば誰だって戦力になれる。このことは、今後の社内体制づくりに非常に参考になるお言葉でした。また、障がい者雇用に対する受け入れ側の考え方、相手のせいにしない、どうやったらうまく行くかをみんなで考える、みんなで努力をする組織、素晴らしかったです。
次に障がい者の就労支援を行っているアンシェーヌ藍にて、フランス料理のランチを頂きました。ハープの弾き語りや美味しいお料理を食べて感じたことは、やっぱりプロの味とサービスであれば、障がいがあるなしは関係ないのだということです。私もプロのお掃除を障がい者で実現することを改めて実感しました。
最後に、スワンベーカリーカフェにお邪魔しました。クロネコヤマトのヤマト福祉財団の創業者、小倉氏が立ち上げた障がい者の働く場、障がい者が自立して生きられるように賃金も10万円以上を支払う事を実証したカフェ。おしゃれで皆さんイキイキと働く姿が印象的でした。
今回の見学会で改めて、グローバル・クリーンも障がい者雇用に積極的に取り組んで生きたいと思うのと同時に課題克服のためのヒントを頂きました。「いい会社」勉強会に参加するたびに、共に学ぶ皆様から刺激を受け、自社の成長に必要なものを頂き、ほんとにありがたいです。また、次回の見学会が楽しみです。牧野さんはじめ、いい会社関係者、事務局の皆さんいつもご準備ありがとうございます。

40代・女性

2015 日本理化学工業株式会社 会社訪問の感想

この度、4月9日に、神奈川県川崎市にあります日本理化学工業株式会社を訪問させていただき、ありがとうございました。
日本理化学工業株式会社は、チョークメーカーです。川崎市と北海道美唄市に工場があり、従業員79人、内59人が知的障がい者で、つまり7割以上が障がい者の会社です。
はじめに、大山会長より、障がい者雇用に至る経緯やさまざまなエピソードを伺いました。それは、法事の際に住職さんと隣りになり、座った席での教え…「人間の究極の幸せは、①愛されること ②褒められること ③役に立つこと ④必要とされることであり、施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです。」この教えにより、障がい者雇用を増やすことにしたお話を伺い、「幸せな生き方や幸せな人生」について考えさせられました。
私は、高齢者福祉分野でケアマネジャーの仕事をしておりますが、大山会長のこのお話を伺い、高齢者においても同様であると感じました。つまりは、脳梗塞や認知症といった病気等により介護の支援が必要になり、やむなく施設入所されたとしても、施設の中で大事に面倒をみてもらうことが幸せな人生ではないということ、やはり、施設入所された高齢者の方々の真の幸せを考えるならば、そこでの生活の中に生きがい、やりがいといった役割のある生活が必要であり、人の役に立つことで幸せを実感できるのだと痛感しました。それは、元気で健康な高齢者にとっては、現役を継続し何歳になっても社会に貢献して人の役にたって感謝される人生が、まさに幸せな人生であり、障がい者や高齢者、引きこもりの方々で働きたくても働けない人たちの働く場が必要だと改めて実感しました。
また、障がい者でも安心して仕事ができる段取りができていれば、能力が発揮でき、仕事ができる。というお話を伺いました。そして、色の判別はできることをヒントに、計測や作業において色で指示し、障がい者でも安心して働ける環境を創意工夫うして創り上げているところに感動しました。障がい者の人たちが仕事が上手くできないのは、能力が足りないからではなく、周囲の努力が足りないから、というお話もして下さいました。なるほど納得でした。障がい者と健常者の双方が共に働くことで、健常者は障がい者が働きやすい環境づくりを目指し、創意工夫することで、成長が図られる。一方、障がい者は、その努力に報いるように一生懸命働き役に立とうとする。それもまた自信や成長に繋がっていく。そのような会社の風土が築かれていることは素晴らしと思いました。
そして、「ベルギーの制度のように、日本においても、企業が重度障がい者を役に立つように働く場を提供し続けるならば、国が国の最低賃金を企業に代わって障がい者に支払う制度を設けるべきだ」ということ、そして、「皆働社会」を目指しているというお話を熱く語って下さった姿を拝見し、使命感が痛いほど伝わってきました。そして、私たちも、国に訴えたり、できることがあれば実行し、そうすることで、障がい者の働く場が増え、幸せな人が増えていくと本気で感じ、何かしなければならないという気持ちになりました。
また、大山会長は、人との出逢いをとても大切にし、そのご縁をさまざまに活かしてい
ることにも感動しました。例えば、住職さんとの出逢いでの教えのことだったり、知的障がい者の社員さんたちにおいても「人間にとって幸せとはどういうことかを知的障がい者の人から学んだ。と話され、障がい者雇用の拡大を図っていらっしゃいます。このように、出会いを大切にした話は、よく耳にしますが、その出逢いをさまざまな形で活かしている様子を拝見することができ、深い学びとなりました。ありがとうございます。
そして何より、現場を実際に見学に回る前に言った、大山会長の「彼らの頑張りを見てやってください。」の一言に、私は感銘を受けました。この一言に全ての思いが詰まっている気がしました。そして、本気で社員のみなさんを心から大切に考えて、幸せになってほしいと願っているのだと実感しました。このような社員さんを大切にする気持ちが、社員のみなさんを成長させ、会社を成長させ、幸せな職場が築けるのだと感じました。
実際に作業現場を見学させていただき、整理整頓が行き届いており、大変きれいであること、そして、確かに誰でもわかるように、色で作業指示の表記もされていました。障がい者のみなさんは、そのような働きやすい環境の中、その指示通りに手際よく仕事をされており、とても活き活きと誇りを持って仕事をしている様子でした。
また、商品であるチョークについてもこだわりがあり、体にやさしく環境にやさしいチョークであり、また、窓ガラスや壁にも書けて濡れた布で拭くと消すことができる商品の開発もされており、子供が安全に楽しく使えるものでした。
大山会長は、「共感脳」は3歳まで…五感を育てることが大切であり、子どもたちのそのような育成支援にも積極的に取り組まれており、きめ細かな取り組みであると感じました。よく、障がい者が取扱いしやすい商品や取扱いしにくい商品…たから障がい者を雇用しにくい、あるいは子どもの育成にはこれがいい、これが悪い等々の話を聞きますが、大山会長の話を伺って、それは、全て、周囲の努力で克服できるのだと知りました。障がい者だから、この作業は不向き、とか、出来ないと決めつけることで、その人の可能性をなくしているような気がします。
それから、障がいのレベルによって、軽度から重度の障がいレベルによって、軽度の方は、班長という役割を持たせることで、特別意識が芽生え、モチベーションUPにつながるとのこと。このように役割があることで、とてもやりがいがる職場であると感じました。
また、毎年個人の目標を記入してもらい、それを常に意識して、その目標に向かって仕事をする仕組みになっているとのことでした。人材育成が図られていると感じました。
このように、人を大切にし、働くことで人の役に立ち、幸せな人生が送れる社員さんが増えていけば、本当に世の中が変わっていくと実感しました。
この度の会社訪問を通じて、さまざまに深い学びをいただきました。お忙しい中を貴重な時間をいただき、ありがとうございました。

30代・女性

2015年4月9日 日本理化学工業株式会社見学会

見学会の主旨を含めて、大山会長から“いい会社”についての問いかけがあった。
―“いい会社”とは誰にとっていい会社なのか?

 
「いい会社」研究会代表の牧野氏より、従業員と家族がいきいきと働け、雇用が継続する会社との回答があった。
大山会長はこれに対し、更に枠を広げ、人間にとって幸せとはどういう事か?という視点から、お考えを述べられた。

 
人間は生まれてくる環境やその容姿、障がいの有無を自らで選択することはできない。重度の障がいを持つ方を含め、国民皆が幸せでいられる社会のあり方について試行錯誤する思いから、日本理化学工業株式会社の信念ともいえる「皆働社会をミッションする」という言葉が生まれたことを伺った。
憲法27条の勤労の権利及び義務について、「人の役に立つことが嬉しい」という、人間が生来生まれ持つ共感脳から、重度障がいの方についてもその義務を果たせるよう、企業として求められるそれ以上の社会的責任を遂行し、実現されていることがわかった。
ここからは、日本理化学工業株式会社の沿革についてお話があった。
戦前、学校で使うチョークには石膏が使用されていて、石膏は粉塵が細かく塵が肺に届いてしまうため、教育現場で働く人の肺がん発生率が高かった。
人体に害にならないチョークがアメリカから輸入されるようになったが、原料となる炭酸カルシウムは日本で豊富に採取できる上、日本産の方が良質な原料であった。
そういった背景を受け、昭和39年に日本理化学工業株式会社は健常者が働く会社としてスタートした。
当時の大山会長は、教師になりたいと願い勉学の道を志しておられたが、お父様が心臓病を患い、 会社を継がざるを得ない状況となった。
昭和34年、会社の近くにあった現在の特別支援にあたる中学校の教諭から、「障がいのある人にも働く事を教えてあげたい」との要望があり、それを受けて2週間の職場体験実習を実施した。
翌昭和35年、障がい者雇用がスタートした。2名の雇用から始まった。

 
これは、障がいのある人が施設に入り、お世話をされる存在から社会に対して責任を果たす存在へと変わった瞬間でもあった。
大山会長は、「人間とは、大事に世話をされることが幸せか?」と問題を提起され、愛されること、褒められること、人の役に立つこと、必要とされることの大切さを説かれた。
福祉施設ではなく、企業が人を幸せにするとの強い思いを持って今日まで事業を展開されてきたことが伝わってきた。
1960年、障がい者の雇用を推進する法律が施行されたが、身体障がい者において少し雇用が進んだのみであり、知的障がい者については、思うように雇用は進まなかった。
多くの企業が知的障がいのある方を雇用した当初は、上手くいかないことが多かった。
しかし、日本理化学工業は健常者がする仕事をそのままお願いするのではなく、障がいのある人が働きやすいよう、理解力に合わせて仕事の段取りを工夫した。
また、「いくらいってもわからない時に、相手のせいにしない。障がい者のせいには絶対にしない」との強い想いをもって、現場は自分の言い方が相手の今の理解力にあっていない、自分の努力がまだ足りない、決して諦めず、理解してもらえるよう努力してきた。

 
工程を考え、それぞれに友達をつくって人間関係が豊かになるよう配慮したことが、本日のいきいきと働く従業員の姿を障がい者雇用率50%達成に繋がっている。
かつて工場に見学に来た、青山学院小等部5年生の言葉には心打たれるものがあった。
人間は一人ではいきられない。群れの中でしかいきられない。
少しでも周りの役に立つことによって、初めて生きられる。
周りが喜んでくれることによって、喜びを感じられる。

 
全ての人間には、この共感脳があることを前提として信じて、環境を整えた。
憲法13条の幸福追求の権利にも言及され、全ての人が働く事を生きる上での喜び、幸福へと感じられるよう、願っている事が伝わってきた。
重度の障がいのある方を施設でお世話をすると年間500万近いお金を国家は負担することになる。この重度障がいの方を企業で戦力として活用し、国がこの企業を支援する事で、賃金として150万払うことができれば、結果として350万ものお金を国家は他の用途に有効活用できるようになる。
現在増え続けている精神・発達障害についても、精神障がい者が持つ体調の浮き沈みの難しさに言及しながらも、身辺の処理、挨拶・返事が出来る人については積極的に受け入れるようにしている。
周囲に迷惑をかけるような事があれば、必ず仕事はストップし、丁寧に寄り添い、状況を整理し、本人が理解できるよう伝え、見守る。
共感脳に課題を抱える発達障害の人についても共感する力があることを信じて、仲間として共にお仕事をしていける環境づくりに取り組んでおられる様子が理解でき、正に私の目指す企業のあり方を実現されていると感じた。

60代・男性

いい会社見学会2015感想(日本理化学工業株式会社) 2015年4月9日訪問

●はじめに
念願の日本理化学工業を訪問することができた。坂本光司先生の書籍「日本でいちばん大切にしたい会社」や牧野さんがいい会社実行委員会勉強会で何回も話題に上がっていた会社である。こちらの問題意識は、障害者雇用の経緯は知っていたが、実際に現場でどのような作業がされ定着されているのか、どのような苦労があるのかを体験的に知ることだった。
以下大山会長からの話をお聞きした感想と製造現場を見学させていただいた感想を整理した。
●大山泰弘会長の説明で伺った記憶に残った特徴的な事。
1. 会社の始まり
会社の始まりは現会長のお父様が文具雑貨店を、昭和10年頃からアメリカからチョークを輸入したのが事業の始まり。アメリカの製品は石膏を使っていたので、肺結核になる恐れがあり、日本でも沢山取れる比重の重い炭酸カルシウムを利用し国産化したのが昭和12年とのことだ。
2. 先生にあこがれ
大山泰弘現会長は大学を卒業し先生にあこがれ教授の道を歩みたかったこと。しかしお父様の病のため事業を継ぐことになった。同級生が大会社などへ就職したのに比べ小さなチョーク屋になるのかという無念の思いがあったとのこと。あきらめるのに相当苦闘があったらしい。
3. 障害者雇用の始まり
昭和34年秋、例の有名な障害者施設の先生の就職のお願いから、せめて体験だけでもとの依頼にもとづいた2週間(坂本光司さんの本では1週間)の実習後の社員の言葉を会長から聞けた。「専務、今日で体験は終わったけど、学校を卒業した生徒たちは就職できなければ遠い施設で暮らすのはかわいそうです。来年4月からうちの会社で働かせてほしい。私たちが面倒みますから!!」 昭和35年4月から障害者2名を雇用開始。はじめは同情の念「かわいそうだから」だったとのこと。
4. 禅宗の住職の言葉との出会い
その3年後、親戚の法事(名古屋)の席での禅宗の住職に「当社の障害者の社員は不思議なんです。なぜ働きたいのでしょうか?」という質問に対してあの有名な回答だ。
人間として一番大事なものがある。『人に愛されること、人にほめられること、 人の役にたつこと、 人から必要とされること、の4つです。働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのです』 と。つまり人に愛されることは家庭でも可能だが、ほかの三つは会社に来て働いて役にたつことで得られるものなのだということを会長はこの禅師から教わった。そうだったのだと気づいたとのことで「ようし頑張ろう!」という気力が湧いたとのこと。
5. 工程の工夫
その子のもっている能力で安心して働けるように。あるとき、1人で通勤しているのだから、信号の色が分かっている、認識できる。その交通信号をヒントに糊の計量は赤の重りと青の重りの区分で計量してもらうことでメモリが読めなくても出来るのではということでやってみたらそのとおり障害者でも容易に計量できた。それも一生懸命計量をやってくれたとのこと。マネジャーがほめながら、安心して仕事できる段取り(仕組み)、一つ二つとラインが増えてきた。
6. 川崎にモデル工場設立
1975年(昭和50年)これらの人々のお蔭で働く場が得られない知的障害者の多数雇用へと決心し、昭和50年の障害者多数雇用融資制度によるモデル工場を川崎に作った。彼ら障害者の理解力に合わせた段取りで作業をする方法にした。そのことで生産量も増高し、北海道から沖縄まで合わせて、年間1億数千万本のチョーク、日産20万本の数量を販売していた。
モデル工場の一号となっています。その後、多数雇用のモデル工場が各地にできので、重度障害者多数雇用事業所協議会を作り、国の制度の前進を求める活動を展開、法定雇用率設定とそれに伴って助成制度の設置に向け活動を展開した。
7. 障害者雇用は政府の財政支出削減
障害者には最低賃金以上の給料を支払い、両親と別れてグループホーム(家賃など6-7万円)に入居し地域で自立的な生活ができるようになった。つまり重度の障害者を施設で保護するとしたら、十八歳から六十歳の四十二年間で一人二億円以上の公の費用がかかっていることから、企業で定年まで働くことができれば、これで財政支出の二億円削減の貢献ができる。
8. 青山学院小学校5年生の見学からの気づき
その貴重な気づきを与えてくれたのは、工場見学に母親と一緒に来た小学5年生の言葉でした。学校で使っているチョークはどうやって作られているかを調べに来た時のお礼の手紙にこんな言葉があったのです。「天の神様はどんな人にも世の中の役に立つ才能(賜物)を与えてくださっているのですね。僕ももっと勉強して世の中の役に立つ人になります」と。会長はどのような障害を持っていても神様からの賜物をもっているんだ。そして人は一人ではだめで群れのなかで他者に役立つこと、褒められることで周りからも大事にされることが重要だと学んだとこと。
9. 言葉のめぐり合い「共感脳」と「職人文化」
小学生の言葉の後二つの言葉にめぐりあった。-つは、東邦大学の医学部教授が、人間すべて群れの中にいて周りの人に役立つことに心地よさ、喜び、幸せを感ずる共感脳があると言われました。それは人間しか持っていないそうです。神様がすべての人間の脳の中の一部に共感脳を作って下さったのです。
ジャパンタイムズのハンガリー人の女性記者が当社に取材に来られ、見学後開口一番に、「私たちの国、それもヨーロッパではマニュアル文化の国なので、字の読めない人は最初から雇用の対象になっていません。それが日本企業では文字の読めない人でも戦力となって働いています。日本は手取り足取りの職人文化を持っているからですね」と言ってくれた。私は職人と言うことは知っていましたが、まさか職人文化とまでの自覚はありませんでした。
当社の人に合わせた工程改良を職人文化というなら、日本の中小企業をはじめとして日本の多くの企業が職人文化を持っている、この文化を活用すれば、もっともっと障害者の働く場を増やすことができると。
10. 日本憲法における障害者の働く権利と義務の重要性の再認識
日本国憲法13条では幸福追求を最大限に尊重しなければならないとし、27条に「すべて国民は勤労の権利を有し義務を負う」とある。すべての人が勤労の義務を負うから、一般社会で働ける能力がないとして、たとえ訓練はしていても施設で一生面倒を見てもらえばよいというのは許されない。政府や企業などがこのことの推進を図らないのは憲法違反だというのが会長の主張。

11. 皆働社会
チョークの需要減で経営が心配される中、川崎市の応援もあって、産学連携の助成制度を活用し、粉も出ず窓ガラスに書けて濡れた布で消せるキットパスの製品化に成功し、幼児の感性を目覚めさせる子育てに役立つ商品として新たな市場ができつつある。キットパスを川崎市内の郵便局のどこでも買える販売の応援までいただけた。さらに使命達成に向けて頑張りますので、皆働社会の実現に皆様の応援をよろしくとのこと。
12. 現場での感想(大山会長が直接現場を案内:無任所の会長が見学会対応とのこと)
チョークの製造ラインでは知的障害者は20名くらい天井から工程名が表示され工程ごとに配置につき、わき目も振らず一生懸命作業に従事されていた。会長のおっしゃる通り、各所に工夫がされていた。例の糊の赤と青の重りでの計量の仕組み、チョークサイズのプラスティック型独自計測装置(不適合検査)、仕込み練り込み工程での砂時計方式の時間管理、作業工程にあった15本ずつのチョーク材料のカットシステム、焼成工程後の限度色見本の掲示システム、最終製品段階では12本ずつはさみでのコーティングシステムとその6セット単位チョークを72本の箱詰めシステム、最後は金属検出機での異常チョークの排除システムだ。現場では障害者が働くための工夫はされていたが、色の段取り手順の可視化や生産性や不良率について、グラフ管理されており、障害者であろうが無かろうが製造業にもとめられる管理システムのレベルは高いと思った。5S含めて。
●感想とまとめ
1. 50年前に先駆的に障害者雇用され、現在までいろんな工夫により日本でナンバーワンのチョーク製造販売メーカーとして継続されていることの敬意を表するとともに驚きで言葉にならない。生産性と効率性を求められる製造業では特に反対の方向であると思われる。しかし大山会長は養護学校の先生との出会いや社員の「面倒みますから」の言葉、そして禅師の言葉、青山学院の小学校5年生の言葉、東邦大学の医学部教授の人に役立ちあう心の重要性「共感脳」、ジャパンタイムスハンガリー人の女性記者の言葉「職人文化」論に出逢ったことで大山会長経営哲学が確立されたのだと納得できた。無論健常者と障害者の社員たちも含めて。
2. 会長の憲法の生存権や勤労の権利義務の精神の基盤にされに障害者雇用哲学の極みである「共感脳」と「階働社会」の文字を説明テーブルの白板に新製品キットパス(固形マーカー)で大書されたのが印象的であり、共感理解できました。
3. 2%~3%は障害者で生まれるという必然の人間社会あることを前提にすると障害者のセーフティネットや制度は必要である。それは健常者で生まれ育った者は障害者に、たまたまならなかっただけであることを認識しなければならない。
持続可能な社会づくりや差別のない誰でも替がいの無い人間としての尊厳が守られ発展される社会的存在として「いい会社」づくりが問われていると思った。「いい会社」とは障害者を含めた地域に生活している社員と家族の幸せを一番に考え、大切にする経営だから。そしてユニバーサル(会長の階働社会、差別のない)な地域づくりが求められていると思う。少しでもそのような会社や地域づくりに貢献しなければならないと思っている。

20代・男性

日本理化学工業株式会社見学会感想文

とても良い天気に恵まれ当日見学会を行う事ができました。日本理化学工業様に行くまで、二子新地からメンバーと一緒に川沿いを歩きながら、向かわせて頂きました。とても、川沿いには、春の花が咲き始めとても心穏やかになりながらメンバーとこれから見学させて頂く、日本理化学工業様のお話をしながら向かったのを覚えています。
最初に会社の玄関に入らさせて頂き、あいさつをさせて頂きました。見学のやりとりの対応をして頂いた、佐藤様とお会いし、とても雰囲気の良い人柄で感動致しました。
会議室に通して頂き、そこには、6Sの掲載やキットパスで書いた絵などがありました。6Sの掲載は、とても見やすく誰でもわかる、そして興味を持ちやすく工夫されていて、感動致しました。
以前も、見学に来たことのあるメンバーから聞いた所、最初は模造紙にあまりきれいではない6Sの内容が書かれていたのが、今回のように変わっていて、日々改善が行なわれている。と仰っておりました。
その後、会長のお話を聞かせて頂きました。
最初の障がい者を受け入れる所の話から、して頂き、人間の究極の幸せは、『愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること』と仰っており、すごく共感を致しました。多くの障がい者は施設で、一生を過ごすことを選ばず、会社で働き、『愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること』を選びたいと思っている。この話を聞いて思ったことですが、私たちの会社では、昨年から、障がい者の職業体験の場を与えてきております。総勢15名ほど、行ないました。皆、すごく真面目に真剣にそして時には笑顔を見せてくれますので、仕事言うのは、人に幸せをもたらしてくれるものなのだなというのは、肌で実感致しました。ですが、私たちはまだ障がい者を雇用するというところまでは行っておりません。役割分担、仕組みを創るというのが不十分だったせいで、昨年4月の1名を雇用しようと考えていたのですが、雇用できませんでした。そして、今回この日本理化学工業では、どのような工夫がされているのかを拝見したく見学会に参加させて頂きました。
小学5年生の言葉・・・
母親と一緒に学校のチョークはどのように作られているのかというので、小学5年生の子が見学会に来てくれたそうです。見学している時に会長は、障がい者の方がチョークを作っているということは、一切言わなかった、そして、見学の最後にこの方たちは、字も良く読めない、数も苦手な障がい者で普通の小学校にも入れず特別な学校で勉強してきた人たちなんだよと説明したところ、その後の感想文に、『天の神様はどんな人にも世の中に役立つ才能を与えてくださっているのですね。僕ももっと勉強して世の中の役に立つ人になります』

書いてあったそうです。この話を聞いて、すごく感動致しましたし、私自信も元気をもらいました。
ひとりひとり世の中に役立つ才能を持っている。とても、重要なキーワードだと思いました。
工場内を見学させて頂いて・・・
はじめに説明を受けて驚いたのは、工場内に健常者がひとりもいなかったことです。
ひとりひとり何をするのかという役割が与えられていて、その役割が、ラインによりスムーズに進みチョークが作られていました。
どのような人でも仕事ができる工夫がされており、日々改善した賜物だと感じました。働いている方々も、とても活き活き働いていて、幸せそうでした。特に感動したのは、仕事のスピード。とても自分では出来ないなというスピードで、こなしていました。そして、あいさつ。気持ちよく返してくれますこっちも沢山の元気をもらいました。
ひとりひとりに合わせた仕事の工夫、本当に参考になります。働きやすい職場を目指し私たちも日々改善して行きたいと思います。
この度は、見学を快く引き受けて頂きありがとうございました。雇用を広げる努力をし、働きやすい職場づくりをしていきたいと思います。

40代・男性

【日本理化学工業株式会社】

 
自信を持って仕事に打ち込んでいる障害者の皆さんに、衝撃を受けました。
障害があっても仕事は出来るのです。本当に障害者雇用の重要性が理解できました。
基本的に障害者に偏見があったのですが組織の中で十分役に立つことが出来る。

 
この基本的スタンスに改めて気がつきました。
そして、障害というのは単に個人における能力のディテールに過ぎず障害者が働ける環境が重要だということに気がつきました。
これは株式会社スワンに対しても言えると思います。健常者がついていけず辞めていくという状況は、健常者の認識の問題だということです。

 
障害者雇用は、ある意味究極の雇用だと思いますが健常者とのコミュニケーションも含めて今後人材不足になる中で、どのような組織を作っていくか?組織を考えるかが?重要になると思います。
あと、大山会長引退後、日本理化学がどのように発展、変化していくか?興味があります。

30代・男性

2015年4月9日に日本理化学工業株式会社へ訪問させてもらいました。大変貴重なお話を聞くことができたと共に、働きやすさが考慮された工場内を拝見させてもらえました。
 
その際、お話をし、工場を案内してくれたのは大山泰弘会長で、会長自身がこの仕事を選ぶことになった分岐点のエピソードを教えてくれました。大学院に進学して、教授になるという道を断念して、チョーク屋にならざるを得なかった時は、それを逆境だと思っていたと語っておりました。それでも家族のことを考え、また逆境を最大限に活用しようとする人生で頑張りたいと考えた会長の姿勢には様々なことを感じさせられます。
 
振り返ってみれば、その結果としてチョーク屋をやりながら人を教え導くことになったのだとも思わされます。それ以外に知的障害者の雇用に取り組まれる中で信号の色をヒントにして、色で指示するという方法に辿り着いたエピソードが印象に残っております。人とのコミュニケーションを大切にしながら同時に成果を挙げていくことの価値に改めて気づくことになりました。
 
まだまだ書き足りませんが改めて日本理化学工業と大山会長のそれぞれの歴史を聞きたいと感じさせられる訪問になりました。誠にありがとうございました。





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